習志野の駐屯地で自衛官による「男祭」-肉体派200人が真剣勝負

日頃から鍛え上げている肉体を披露した「騎馬戦」ではけが人も

日頃から鍛え上げている肉体を披露した「騎馬戦」ではけが人も

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 陸上自衛隊習志野駐屯地(船橋市薬円台3)で4月7日、国内唯一のパラシュート部隊「第一空挺(くうてい)団」の創立55周年と同駐屯地創立62周年を記念した行事が3年ぶりに一般開放された。

重さ8トンの「73式大型トラック」を7人で運んだ「人間ばんば」レース(関連画像)

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 同行事は、東日本大震災以降一般向けの公開を自粛し、内部向けに記念式典のみを行ってきたが、今年は3年ぶりに近隣住民を招待し、一般に開放して行われた。

 式典で、空挺団の前田忠男団長が住民向けの宣言と隊員向けの訓示を述べた後、野田佳彦前内閣総理大臣が「アジア情勢が日本の安全保障を厳しくしている」とし、「(隊員らが)存分に活躍できるよう全力でサポートするのが政治家の役目」とあいさつした。

 近隣住民と野田前総理が見守る中、習志野駐屯地で働く隊員約1800人の中から肉体自慢の200人が「棒引き」「人間ばんば」「騎馬戦」などのメニューで体育祭さながらの部隊対抗戦を披露した。

 3部隊に分けられた隊員は、それぞれ「紅」「黄」「青」の3色に分かれ3競技に参加。「棒引き」では、緻密な頭脳戦を展開した「黄」部隊が勝利した。「人間ばんば」では、重量8トンのトラックを7人の隊員で押し、約100メートル運ぶレース形式。力だけでなくスピードも生かした「青」部隊が勝利した。駆け引きや実戦さながらの真剣勝負で生傷を作るほど白熱した「騎馬戦」では「紅」部隊が勝利した。

 「桜の時期に合わせて毎年開催してきた『創立記念行事』だが、今年は風が強く予定していたスカイダイビングや降下訓練の披露、子ども向けのエア遊具設置などが中止になり残念」と広報担当者。

 友人と一緒に会場を訪れていた市内在住の20代女性は「男らしい自衛官の方々を目の前で見て感動した」と話していた。

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