船橋市の「非公認」キャラクター「ふなっしー」と、船橋市産品をブランディングしようとするブランド協議会のイメージキャラクター「目利き番頭 船えもん」がセットで報道され話題を集めている。
船橋の産品ブランドを推奨する「目利き番頭 船えもん」は6月8日に着ぐるみ初披露を控える(関連画像)
今や船橋市といえば「ふなっしー」と言われるほど人気を集める「船橋市非公認」のご当地キャラクター「ふなっしー」。テレビや雑誌、インターネット、着ボイスなど、さまざまな分野で採り上げられるまでになった。
「ふなっしー」が注目を浴びるようになったきっかけは、ご当地キャラやマスコットキャラでは他に類を見ない高いジャンプをはじめとする「機敏な動き」と、男性とも女性ともとれる「中性的な声」から発するちょっと毒舌なしゃべり。
さらに、「船橋市」を代表してさまざまな場所に出没しているにもかかわらず行政「非公認」である点などが「ご当地キャラらしくない」と、各方面から注目されている。
そこに、船橋市が事業推進する「ふなばし産品ブランド協議会」からイメージキャラクター「船えもん」が発表され、着ぐるみの製造まで行われることが明らかになり、これが「行政によるふなっしーつぶし」とマスコミの興味をかき立てた。
「船えもんのイラスト自体は昨年度のブランド認証事業を準備している段階から使っていた。名称が決まったのがたまたま4月の初旬だっただけ」と関係者。「着ぐるみに関しても早い段階から予算をつけて動いてきた」とも。
ところが、5月に入り「非公認」と行政の「公式」なキャラクターを対比させて、「ふなっしーは船えもんのことどう思うの?」という質問が「ふなっしー」に集中するように。これに対して「一緒に船橋市をもりあげるなっしー」と「ふなっしー」が答えることから「船えもん」への関心が高まるようになった。
対立構造について、関係者は「ふなっしーのおかげで『船えもん』も全国的に認知されてうれしい」とほくほく顔だ。市内経済界の関係者は「ふなっしーに船えもんを引き上げてもらえば船橋市にとってこれ以上ない宣伝になる」と笑顔を見せる。さらに、市内の商店街関係者からも「ふなっしーのおかげで街自体がマスコミにも注目されるようになった」との意見も寄せられている。
こうした「ふなっしー効果」について、「みんなで一緒に船橋をもりあげるなっしー」とふなっしー。全国的に知名度の高まる「ふなっしー」だが、船橋市に対する愛着は変わらない。