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農業青年と園児が「イモ掘り」通じ農業交流-船橋の休耕地で

「みてみて、こんなにおっきいのとれた」畑中に園児の歓声が響く

「みてみて、こんなにおっきいのとれた」畑中に園児の歓声が響く

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 船橋・金杉付近の農地で農業青年と若松幼稚園の園児がイモ掘り体験を通じた交流を行った。

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 船橋市農業青年クラブ(通称「4Hクラブ」)は、市内の幼稚園・保育園児を対象にイモ掘りを通じた農業体験を毎年この時期に行っている。会場として使う金杉の農地は休耕地を借り受ける。イモ掘り体験の対象となる園児は現在のところ市内の3園。4Hクラブは、船橋市内で農業を営む家の跡継ぎの中でも30歳までの青年22人が農業の勉強や仲間との交流のために集まっている団体。

 収穫するサツマイモは「ベニアズマ」2トン分。毎年、4Hクラブのメンバーは梅雨前の5月終わりごろにつるを挿しイモ掘り体験の準備に取りかかる。秋になり10アールの畑にイモができるころを見計らって、3園が順にイモ掘り体験に訪れる。

 しかし、今年は13日にふなばしアンデルセン公園で市民グループが行った放射線量の計測結果を受けて事情が変わった。3園のうち1園が保護者からの要望を受けてイモ掘り体験を中止した。

 千葉県は現在、各市の主要農産物を出荷のタイミングに合わせて線量の測定を行っている。船橋市では、市内で生産される主要農産物以外のものを線量測定している。

 同クラブメンバーは「放射線量を測定して安心・安全な状態で納得してもらいイモ掘り体験を行おう」と、10月に柏市にできた「ベクレルセンター」(柏市)でイモに含まれる放射線量の測定を行った。併せて、実際にイモ掘りを行う畑の空間線量も測定。結果、イモは0ベクレルで「検出なし」、畑の空間線量は高い時でも0.15マイクロシーベルトを超えることは無かったという。

 同クラブ金子賢司さん(29)は「市がホームページ上で公表している市内各地の放射線量と比較しても特別に高い数値ではなかった。マスコミ報道に踊らされずに判断できる指標をもつことの大切さを実感した」と話す。

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