東武野田線船橋駅ホーム(船橋市本町7)に3月22日、バリアフリー化推進事業の一環として船橋市が可動式ホーム柵を設置し、供用を開始した。
可動式ホーム柵とは、列車のドア開口部に合わせて腰高程度のドアを備えている設備。視覚障がい者や歩行が困難な市民がホームから転落するのを防止したり電車と接触したりといった事故を未然に防ぐため考えられたもので、市内9路線35駅で初めての設置となった。
現在国内では、2006年12月に定められた高齢者、障がい者等の移動等の円滑化の促進に関する法律「バリアフリー化」の取り組みが各地で行われている。特に鉄道駅は外出の拠点となることから、国、地方公共団体、鉄道事業者の三位一体の取り組みが必要不可欠とされている。
これを受け、同市は鉄道事業者が行うバリアフリー化の事業に対してその費用の一部を補助。今回の可動式ホーム柵では、総工費約1億9,600万円のうち約6,500万円を補助している。
今後船橋市では転落防止対策である「内方線付き点状ブロック」を、2013年度中にJR津田沼駅と下総中山駅に、2014度に東武野田線馬込沢駅に設置するほか、段差解消として、2014年度に北総線小室駅と東葉高速線東海神駅にエレベーターを設置する予定。