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船橋の手打ちそば店「たぬきや」が刷新-外看板も付け存在アピール

たぬきやを始めた佐藤和子さんと2代目店主で長男の敏明さん

たぬきやを始めた佐藤和子さんと2代目店主で長男の敏明さん

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 大穴の水府流手打ちそばを提供する「たぬきや」(船橋市大穴南2、TEL 047-465-1892)が開店から40年を経て、看板や内装などを大幅にリニューアルした。

手打ちならではのふぞろいな太さのそば(関連画像)

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 都内の有名そば店「やぶ久」で修業していた経験のある佐藤和子さん(77)が開店。転勤の多かった夫も途中で会社を退職して、2人で店を切り盛りするようになった。当時、同店周辺には民家も少なく、商店もまばらだったという。森の中のような場所だったので忘れられないように「たぬきや」と命名し開店した。

 その後、2代目店主で長男の敏明さん(57)が高校卒業と同時に同店に就職。茨城県の水戸地方に伝わる水府流を掲げ、茨城の地粉を使った手打ちそばを提供する店として地域で愛されてきた。

 そばは硬め、手打ちならではのふぞろいな太さが特徴。うどんも手打ちで提供するが同じく硬め。汁の味付けはだしを利かせた濃いめ。新潟出身の和子さんの味付けだという。鍋焼きや煮込みなどのそば(うどん)では、具にしっかり味が染み込むためファンからの支持を得ているという。

 近年になり周辺に宅地も増えにぎやかになった一方、近所の人でも「ここに、そば屋があることを知らなかった」というほどわかりにくくなった同店。このほど心機一転して遠くからでも見えるように外看板を取り付け、内装工事も行った。店舗面積は15坪。カウンター10席、テーブル16席、全26席の店内をリニューアルした。「看板を取り付けてから今まで来店したことのないお客さんも来店するようになった」と、敏明さんは外看板の効果を笑顔で話す。

 目下の悩みについて、「『たぬきやです』と電話に出ると、天ぷらそばを注文するつもりだったお客さんも何となくたぬきそばを注文してしまう。出前先でトラブルになったことも何度かあって…」と苦笑いする。

 営業時間は11時~15時、17時~20時。火曜定休。

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