音楽を通じて東日本大震災復興支援活動を行う「まきまき音楽教育支援基金」代表の清水真希子さんが「福島を元気にするチャリティーコンサート」の2回目を船橋市で開催するに当たり7月15日、船橋市役所で松戸徹市長を表敬訪問した。
被災地の子どもたちに楽器を寄付する活動を行っている同団体。昨年9月「会津風雅堂・大ホール」(福島県会津若松市)で、初のチャリティーコンサートを開催。収益金により、同市の学校や公共施設にピアノを贈った。
清水さんと福島県との関わりは約23年前。出身校である御滝中学校では、毎年修学旅行で福島県の会津若松市を訪れ職場体験の実習を行ってきた。当時、清水さんは受け入れ先87事業所の中で最も厳しいといわれていた酒造所に配属。怒られながらも、物事に対する姿勢や取り組み方を学んだという。「生き方、魂を込めるということ、最高のおもてなしとは何かを教えてもらった。ずっと心に残っている」と話す。
清水さんの会津若松に恩返しをしたいという思いと両市の長年の友好関係が、同コンサートの立ち上げのきっかけとなり、今回の船橋市での開催につながった。船橋の後援会をはじめ、松戸徹市長、御滝中学校も賛同。「県の垣根を越えて復興支援活動を行うのは大変珍しいこと。これからも協力しバックアップしていきたい」と松戸市長は話す。
コンサートに出演するアーティストはノーギャラで、演奏時間1分につき500円の寄付を行うという。開会式では船橋市長に加え、御滝中学校校長・小市昌夫さん、会津若松市副市長・田辺賢行さんが開会のあいさつを行う。
ロビー付近には日本橋ふくしま館や支援者たちのブースを、入り口付近には会津若松修学旅行の歴史などを展示する予定。「会津若松と船橋の絆を感じてほしい」と、清水さんは笑顔を見せる。
コンサートの開催日は8月10日。開催時間は11時~20時30分。会場は船橋市民文化ホール。