陸上自衛隊習志野駐屯地(船橋市薬円台3)の演習場で1月11日、陸上自衛隊の精鋭部隊「第1空挺(くうてい)団」が新年の初降下訓練を実施し、約3万人の見物客が集まった。
降下訓練は航空自衛隊航空支援集団ほかさまざまな部隊の支援を受け、航空機からの落下傘降下、戦車やヘリコプターの出動、火薬などを使用した戦闘訓練を行う。毎年年始めは一般公開を行い、日頃からの訓練成果を近隣住民に披露する。
降下訓練始めは、1969(昭和44)年から1年間の降下訓練安全を祈る「開傘祈願祭」として部隊内で行われていたものを、1974(昭和49)年から一般公開するようになった。
現在は、年頭行事として広く一般市民に公開され春の「桜まつり」、夏の「花火大会」とともに同駐屯地の3大イベントとして重要な位置を占めている。
訓練は、「島嶼(とうしょ)防衛」をテーマに領土内の島に敵が侵入した設定で行われ、P-3Cなどが訓練に使用された。そのほか、C-130H、CH-47Jなど各機からおよそ100人が落下、AH-64Dなど陸上自衛隊の各種ヘリコプターも来場者のすぐ目の前でその性能を公開した。