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船橋の指定文化財、春の漁を告げる「水神祭」 新名物ホンビノス貝浜焼きも

船の上で執り行われた神事

船の上で執り行われた神事

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 船橋漁港(船橋市湊町3)で4月3日、船橋市の指定文化財で春の漁の始まりを告げる「水神祭」が行われた。

市指定無形民俗文化財「船橋大神宮の神楽」の奉納(関連画像)

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 同祭は海上安全と豊漁を祈願し、毎年4月3日(旧暦3月1日)に開催。冬の漁が終わり、春の漁が始まる節目の日に行われ、船橋の漁師たちにとっては重要な意味を持つ。船橋浦の沖合(現在は船橋漁港)に多くの船を集めて行われたことから「船祭り」とも呼ばれている。

神事は船橋港の岸壁に接岸された船の上で執り行われた。次に市指定無形民俗文化財「船橋大神宮の神楽」が奉納され、「山神舞(さんじんまい)」の後には、船上から観客に向かって餅まきが行われる場面も。三番瀬の沖合に出ると、神前に供えられた五穀(米、麦、アワ、ヒエ、大豆)を一升瓶に入れ、種まきをして祈りをささげ、港に戻った。

 船橋市漁業共同組合の松本好司専務理事長は、「船橋だけでなく、千葉の漁業全体がますます発展していくよう頑張りたい」と今後の抱負を話した。

 同祭終了後には、漁港直売所「三番瀬みなとや」前で船橋漁協大漁祭も行われ、船橋新名物「ホンビノス貝(白はまぐり)」の浜焼きや、水揚げ日本一のスズキを使ったフライなど多くの水産物を販売した。

 会場に訪れた60代の女性は「昨年も参加し、今年で2回目。珍しいお祭りなので、楽しみにしてきた」と買い物を楽しんでいた。

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