船橋大神宮近くの駄菓子店「大川商店」が8月30日、駄菓子店「どんべ」(船橋市宮本1)として新業態で営業を再開した。
大川商店は京成線の高架化に伴う区画整理で10年前に閉店した駄菓子店。当時の経営者夫婦の息子に当たる大川進太郎さんが2年前の10月に営業を再開し、子どもたちの社交の場として復活していたが今年8月、行田の自宅カーポートに新店舗を構えるため閉店することが決まった。
同店は8月30日、船橋市内で青果店を営んでいた藤代和子さん(77)が駄菓子店を引き継ぎ新業態で営業を再開。藤代さんは20年ほど前に船橋小学校の前で丸御(まるご)の屋号で藤代青果店を営んでいた。
学校給食などの納め専門で青果業を営みつつ、並行して市川市内で居酒屋を経営していた藤代さん。7月31日に閉店した居酒屋の名前「どんべ」の屋号を今回、駄菓子店に名付けたという。
駄菓子と共に市場でその日に仕入れた野菜も販売する。リニューアルに際して店舗横の駐車場スペースも借り切り、子どもたちの憩いの場として提供している。店内の4畳半ほどの小上がりスペースに高齢者専用のお茶飲みスペースも用意する。
藤代さんは「毎日子どもたちと話をしていたら100歳まで生きられる」と笑顔を見せる。経営が軌道に乗ったら、肉じゃがやカレーなど「野菜たっぷりランチ」も提供していく予定という。