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船橋駅南口のドトールでバリスタが競演 日本一のバリスタ迎える

梶真佐巳さんと粕谷哲さんの競演

梶真佐巳さんと粕谷哲さんの競演

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 船橋駅南口の「ドトールコーヒーショプ船橋駅南口店」(船橋市本町1、TEL 047-460-8522)で10月31日、「Japan Aero Press Championship」と「ジャパンブリューワーズカップ2015」で日本一に輝いたバリスタ粕谷哲さん(30)がコーヒーを提供するイベントが行われた。

二冠達成の粕谷哲さん

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 同店のオーナー梶真佐巳さん(38)は日本国内でも9人しか取得していないSCAJ公認の資格「アンドバンスドコーヒーマイスター」を有する国内有数のバリスタ。同店は同チェーン内で国内最大の面積を誇る店で、「ハンドドリップコーヒー」を提供する店としても知られる。

 粕谷さんが二冠を受賞した「Japan Aero Press Championship」はエアロプレスの技術を競い、「ジャパンブリューワーズカップ2015」はハンドドリップの技術を競うコンテストで、どちらも「SCAJ」公認。今回、梶さんと二冠を達成した粕さんとの共演によるイベントを行った。

 この日は、同店がリニューアルと同時にサービスを始めてから100杯を超えるドリップコーヒーの注文を受け、10時の開店から昼過ぎまでドリップコーヒーカウンターには行列が絶えることがなかった。多くの客が同店に足を運び「日本一のバリスタ」が入れるコーヒーを楽しんだ。

 頻繁に同店を利用するという60代女性は「たまたま通りがかったらイベントをやっていた。エアロプレスもハンドドリップも飲み比べてみたけれど、エアロプレスのまろやかさは初めて体験したものだった」と興奮した面持ちを見せた。

 梶さんと粕谷さんは青山学院大学の先輩と後輩関係にあるが、在学中は面識がなかった。東日本大震災の復興支援で、東北地方を訪れた際に知人を介して知り合い親交を温めてきたという。

 粕谷さんは茨城県の焙煎コーヒー専門店「コーヒーファクトリー」(つくば市)に勤務。大学院を卒業し、ITコンサルタントとして活躍していたが、原因不明の難病「一型糖尿病」を患い退職。入院の際に自分で入れたコーヒーが「ものすごくまずかった」ことから持ち前の負けん気に火が付き、コーヒーを徹底的に研究。「楽しみながら仕事をしよう」と同社に入社、コーヒー業界に足を踏み入れた。

 大学院でファイナンスを修め、IT業界の第一線で活躍した分析能力と論理的思考は、コーヒーの入れ方を追及するのに欠かせないものだったという。「2年で日本一になるなんてすごいとよく言ってもらえるが、2年間全くほかのことをやらずにコーヒーの入れ方だけを研究していた」と粕谷さん。「お客さまにコーヒーを飲んで『おいしかった』と言ってもらえるとホッとする。うれしくなって急に口数が増える」と、日本一だからこそのプレッシャーものぞかせる。

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