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船橋北部の竹林で三陸復興支援ジャズコンサート 豊富の農園仲間の手作りで

船橋の竹林で三陸復興ジャズ

船橋の竹林で三陸復興ジャズ

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 船橋市北部の飯島農園(船橋市豊富町)の竹林で6月5日、「第9回三陸復興支援薫風コンサート Jazz in 竹林」が行われ、約100人の観客が集まった。

会場の様子

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 同園と、農業専門家の指導の下で野菜作りをする農業作業者団体「おいしい野菜公園2007」が共催。地域の交流を目的に2007年から年に1回、同所でコンサートを行ってきた。

 「コンサート会場の竹林の整備、竹のベンチ作り、音響スピーカーの設置など裏方作業は全て主催者のメンバーが手弁当で行った」と事務局の尾上清義さん。

 飯島農園代表の飯島幸三郎さんは「この竹林はもともと松林だったところに約50年前、父母が農業資材にするために竹を2本植えたのが始まり。今では竹は資材としての価値がなくなったが、タケノコを掘ったり子どもたちが遊んだり、文化活動ができたりと、時を経て新しい生命の息吹を感じる。皆の力でこのように楽しい時間を過ごすことで、町づくりや人間関係を築くことができれば」と話す。

 飯島さんは、2011年の東日本大震災をきっかけに「三陸復興支援薫風コンサート」と銘打ち、三陸漁業従事者の復興支援を行っている。「知人の紹介で、三陸の漁業従事者に収穫したスイカを送ったことが支援の始まり。その後、季節の野菜を送るほか、定期的に現地に赴き、漁業従事者に必要とする支援を聞く懇談会などで交流を続けている」と飯島さん。

 「天候に左右される点で農業と漁業は共通する。震災後、漁場は激変し、後継者不足や輸入品の増加、食生活の変化などに苦しんでいる。今後も交流を続け支援していきたい」とも。

 当日は、ジャズコンサートバンド「Bridge Ship Jazz Band」が演奏。市内の音楽教室で知り合った20~70代の社会人によるビッグバンドで、今回はプロの奏者4人が加わった。同イベントでの演奏は今年で3回目。コンサートではジャズの名曲「聖者の行進」「A列車で行こう」やシカゴ、ビートルズのヒット曲などが演奏され、メンバーの山崎真梨子さんは「復興支援の趣旨に賛同する。野外での演奏は貴重な体験」と話した。

 会場では、三陸のワカメや飲み物を販売。支援物資輸送のための募金箱が置かれ、寄付した人には主催者手作りの竹の花入れが進呈された。休憩時間にはスイカも振る舞われた。

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