船橋市内を中心に千葉県北西部に15の道場を構える極真会館千葉県北支部の柿沼英明さんが7月12日、文武両道型アフタースクール「武学塾」（船橋市本町6、TEL 047-489-1011）を開講する。

　同塾では、「極真空手」の持つ真剣勝負から生まれる精神面の鍛錬的な要素に加え、全日本チャンピオン市川千尋さんの指導で行う「体操トレーニング」で全身運動と基礎的な体作りを行う。日能研と河合塾が共同開発した学習教材「ガウディア」を使い、国語・算数の学習支援要素も持たせているのが特長。オプションで英語教育も行う。

　空手指導歴30年の豊富な経験から現代の子どもたちの体力低下と「打たれ弱さ」「依存心の強さ」などを実感してきたという柿沼さん。「例えば、私が空手を指導し始めたころは空手の世界チャンピオンは日本人だったが、今では外国人選手が台頭する。昔の日本人選手は延長戦になればなるほど粘り強さを発揮したが、今は延長に弱い」と指摘する。「昔は良い意味で放任主義だったが、今は空手の指導方法にも口出しする親も増えた。親を見て集中できない子どもが増えている」とも。

　こうした子どもたちの教育に対して、現状の週2日、1時間ずつでは「効果が出るまでに時間がかかり過ぎてしまう」と感じ、「1週間を通じてじっくり教育することで肉体的にも精神的にも強い、将来を担うことのできるリーダーを育てよう」と決意。そのことで母親の社会進出にも貢献でき、待機児童を減少させる狙いもあるという。土曜にはボランティア体験や職業体験などを通して、子どもたちの将来の選択肢を広げる。

　「明治維新を推進したのは江戸時代の日本の教育。つまり武士道教育が強い日本人を育てた。海外では宗教を通じて徳育を学ぶが、日本では学校がその役割を担ってきた」と柿沼さん。「今のような時代だからこそ、自分の経験を社会に生かせれば」と意気込む。

　開講時間は15時～19時（21時まで対応可）。日曜休講。基本料金は税別4万6,000円（土曜込みは1万円増し）。対象エリアは、船橋小学校・市場小学校・八栄小学校・海神小学校の4校を中心に、送迎人員の確保が整い次第葛飾小学校区まで対応する予定。定員は40人を見込む。申し込み・問い合わせは同塾まで。