梨の妖精「ふなっしー」の影響で全国的に認知された「船橋のなし」の「豊水」の予約受け付けがが船橋市場(船橋市市場1)で8月15日、始まった。
全国ナンバーワンの梨生産量を誇る千葉県で、船橋市は生産量が白井市、市川市、鎌ヶ谷市に次ぐ4位という全国有数の梨生産地。市内の生産者の多くが街道沿いに直売所を構え、この時期は特に「梨街道」と呼ばれるほど直売所が盛り上がりを見せている。
同市場では、ふなっしーの協力で「ふなっしー梨箱」を製作。毎年5000ケース程度の限定で梨が旬を迎える8月上旬~9月中旬をピークに全国各地に出荷している。
船橋の梨農家の多くが「幸水」「豊水」「新高」の3種を生産。8月上旬からお盆ごろまでの生産がピークの「幸水」は10日に予約受け付けを終了。8月中旬から下旬にかけて収穫の始まる「豊水」の予約は15日に開始。9月上旬から収穫の始まる「新高」に関しては、9月1日からの予約受け付けを予定している。
和梨の生産量では「幸水」が全体の約40%を占めるという。柔らかい果肉にたっぷりと果汁が含まれ、強い甘味を持っているのが特徴。「豊水」は「幸水」の次に生産量が多く、果汁をたっぷり含み、甘みの中に爽やかな酸味を持っているのが特徴。「新高」は酸味が少なめで甘味が強く、1玉あたり500グラムから大きいもので1キロにもなる大玉の品種だ。
「それぞれの特徴と味を堪能してほしい。ふなっしーの箱をきっかけに、『船橋のなし』のおいしさが全国に広まってくれたら」と、船橋市場で梨の出荷に携わる関係者は話す。