船橋市非公認のご当地キャラクター「ふなっしー」が12月22日、船橋市内の子どもたちと障がい者、高齢者を元気づけるために毎年実施している自主企画「ふなサンタ」で船橋市内の施設を訪問した。

市内の各施設を回って自身の店舗「ふなっしーLAND」にもゲリラ訪問

　この日のふなサンタには、ふなっしーだけでなく、ふにゃっしー、ふなごろーも参加。午前中に「こでまり保育園」（海神2）、障がい者施設「アトリエプレジュ」（行田町2）、午後からは「南本町子育て支援センター」（南本町10）、「宮本児童ホーム」（宮本6）を訪問。4カ所で400人近い船橋の子どもたちにプレゼントを届けた。

　夕方からは、ららぽーとTOKYO-BAY（浜町2）内の「ふなっしーLAND」もゲリラ訪問。店を訪れたファン数十人との写真撮影を行い、自らレジ打ちをするなどファンとの触れ合いを楽しんだ。

　最初の訪問施設「こでまり保育園」では、児童だけでなく職員もほぼ全員がふなっしーの来園を知らされていない状態でクリスマス会に突入。サプライズゲストで園長の友人がサンタに扮（ふん）してステージから登場するという設定だったが、緞帳（どんちょう）が開くとふなっしー、ふにゃっしー、ふなごろーらが登場、園児たちは「ふなっしーだ！」と歓喜の声を上げた。子どもたち一人一人にプレゼントを手渡し「いい子にしていたらまた来るなっしー」と言葉を残し、次の目的地に向かった。

　最後の宮本児童ホームは宮本公民館に併設の子育て支援施設。幼児から小学生くらいまでの利用者が集まった。松戸市長と船えもんも駆け付け、「ふなっしーお疲れさま。ふなっしーにクリスマスプレゼントがあるんだよ」と松戸市長が日頃の感謝の気持ちを伝えるプレゼントを用意。「はい、船えもんグッズ」と松戸市長。「…。これ、欲しかったやつなっしー」と一瞬の間を持って、松戸市長への感謝の気持ちを伝えた。

　この日ふなっしーが子どもたちのために用意したプレゼントはおよそ2000人分。各施設ではプレゼントを直接手渡し、会えなかった子どもたちのために施設には多めにプレゼントを残した。

　さらに広くプレゼントが行き渡るように船橋市に依頼し、児童ホームや子育て支援施設利用者にもプレゼントが届くように手配。船橋市では、「クリスマス会やお楽しみ会などの各施設で行われる事業で有効に使わせてもらいたい」とクリスマスプレゼントを受けとった。

　ふなっしーはデビュー当初から、「いつか有名になったら、サンタになって市内の子どもたちにプレゼントを届けたい」という思いを持っていた。この思いに打たれて、ふにゃっしー、ふなごろーだけでなく、多くの仲間が協力。ふなっしーは「子どもたちの笑顔に癒されて、元気が出たなっしー。また来年もやるなっしー」と決意を新たにした。