船橋市役所入り口交差点近くの船橋郵便局そばに3月1日、コーヒー豆を販売する「珈琲焙煎専門店アダチコーヒー」(船橋市本町2、TEL 047-401-0214)がオープンした。
店主は安達教人(のりひと)さん(42)。リクルート勤務時代に船橋に勤めていたこともあり、なじみのある船橋に4年前に新居を構えた。会社員時代からいつか独立したいと考え、昨春に退職。自宅から徒歩圏内で店舗物件を探し、1年の準備期間を経て開店にこぎ着けた。「40歳になったとき、残りの人生をこのまま会社員として働くのか、それとも自分のやりたいことをやるのか考え、今やるしかないと思った」と振り返る。妻の光和子さんは「結婚当初からいつか独立したいと言っていたので、今回話を聞いたときは、ようやく決心したかと思った」と笑顔で話す。
「もともとやってみたいと思っていたのがコーヒーを扱う商売で、カフェも考えたが、好きな商材、コーヒー豆を使って商売をしたいと思うようになった」と安達さん。コーヒーは生豆だと1年くらい保存が可能で、廃棄ロスも少なく、「リクルート時代に培ったマーケティング手法で商売としてやっていけるのでは」と思ったという。
店舗面積は7坪。白い壁と木材を使った内装の店内には、白い容器に入った生豆を壁一面に配置し、埼玉の町工場で作ってもらったという大きな焙煎機が目を引く。
世界各国の生豆を取り寄せ、現在扱っている豆の種類は21種類(100グラム=520円~)。季節に応じたブレンドも販売し、現在は安達さんがブレンドした「春ブレンド」(同520円)を販売中。
客は、まず自分の好みに合った豆を選び、浅焙煎から極深焙煎まで5段階の焙煎度合いを選ぶ。ひき方も粗びきから極細びきまでの4段階から選ぶことができる。焙煎の度合いによって焼き時間は変わるが、3~6分ほどで焼き上がる。
「コーヒー豆は焙煎すると鮮度がどんどん落ちて2週間くらいで酸化もマックスになり、味が落ちてしまう。常に新鮮で焼きたての豆を提供したいと思い、こだわりの焙煎機を購入して焼きたてにこだわる店にした」と話す。
豆を入れる袋にもこだわり、ワンウエーバブル機能が付いたアルミ素材の袋を使用。この袋を使うことで湿気から豆を守り、光による質の劣化を防ぐことができるという。
「焼きたてのコーヒーをぜひ味わってほしい。焼いた直後もおいしいが、2、3日たつと味がなじんでさらにおいしい。その味の変化も楽しんでほしい」と安達さん。
営業時間は10時30分~19時。日曜・祝日定休。