船橋市民文化ホール近くに9月29日、雑貨とオリジナルプリントや刺しゅうの店「FIONA(フィオナ)」(船橋市本町2、TEL 047-407-2042)がオープンした。
同店の母体は自動車部品の梱包(こんぽう)や輸送を手掛けるフリーウェイ(本社=神奈川県藤沢市)。創業30周年の節目に何か違う分野にチャレンジしようと社内で検討した結果、雑貨販売を展開することになったという。
船橋市内に同社の営業所があることから、船橋事務所に勤務していた日野飛鳥さん(24)が同店の事業部部長に抜てきされ、仕入れから販売までを手掛けることになった。「全く違う職種になって不安もあるが、かわいいと思えるものを仕入れて楽しい店にしたい」と日野さん。
1年ほど前から試行錯誤しながら準備を進め、綿素材にプリントできるガーメントプリンターと刺しゅうの機械を用意。「工場に出すのではなく店内でプリントしたり刺しゅうしたりできるので、商品をすぐに提供できるところが魅力」と話す。ガーメントプリンターは、スマートフォンやデジカメで撮影した写真をTシャツやポロシャツ、トートバッグなどに印刷することが可能。
店舗面積は約30坪。店内には小物やバッグ、文具、アクセサリー、バスアロマ、ぬいぐるみなどがズラリと並ぶ。陳列棚などは全て同店スタッフの手作りしたもの。
プリント用Tシャツ(650円~)はベビー用70センチサイズから、レディス、メンズまでのサイズ展開。カラーは50色を用意する。プリントはサイズによって価格が異なり、300円から。「生地は丈夫な素材のものを使っているので10年は持つ」という。
トートバッグはS、M、Lサイズの3種類(250円~)。プリントする素材の持ち込みも可能で、写真の画像処理も対応できる。
刺しゅうコーナーでは70色の糸でワッペンや刺しゅうを作ることができる。オリジナルのワッペンも20種類以上用意し、バッグやタオル、Tシャツ、帽子、靴などに刺しゅうが可能。
店名の「FIONA」はフランス語で「白」「きれいな」という意味を持ち、日野さんが名付けた。入り口には量り売りのお菓子コーナーも用意。「子どもから大人まで楽しめる空間になれば」と日野さん。
営業時間は10時~19時。祝日定休。