船橋市の金杉台団地に11月22日、焼きたてのパンも販売する「Cafe de STELLA」(船橋市金杉台1)がオープンした。
同店を経営するのは、金杉台団地を中心にグループホーム、居宅介護支援事業所などの介護福祉サービスを展開する「コンフォートケア」(金杉台1、TEL 047-440-5765)。
「これまでに認知症カフェを『すももカフェ』という形で展開してきたが、本格的な飲食業態は初」と、話すのは同社社長の形山昌樹さん。店舗面積は約60坪、21席(内5席が喫煙席)を用意し、ゆったりした造りになっている。
コンクリート打ちっぱなしのようなシンプルな壁紙、本物の木を貼ったカウンターを置く店内。入り口付近は大きな窓から取り込んだ外光で明るく、入りやすい雰囲気を演出している。
ベーカリーチェーン「CONSERVO(コンセルボ)」のフランチャイズに加盟し、初の異業種に進出。「少子高齢化が進む現代日本にあって、介護報酬頼りでは従業員の将来に責任を負えなくなる」と、介護報酬以外の収入源を模索、事業所の集中する金杉台団地で「周辺にはパン屋がない。パンなら毎日でも買いに来てもらえる」と、ベーカリー業界への進出を決めた。
「場」として人が集まり、交流しやすいカフェ業態を選択。イートインのカフェスペースをメインに、焼きたてのパンを提供できる本格的なパン焼き窯も設置。毎日50~60種類のパンを常備する。1日800個、日商8万円程度を目指す。
パンは、ほとんどが100円程度、高い物でも150円ほどで提供する。将来的に認知症の高齢者が雇用され、収入につなげることを目指す。ベーカリースキャンという新技術でほぼ自動的にレジ決済できる。
近い将来、同団地は高齢化率が40%を超える超高齢化住宅になる。1500世帯が住む同団地で外出が難しい高齢者などを対象として、パンの配達サービスなども手掛けていく予定。
営業時間は9時~18時。月曜定休。