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船橋アンデルセンで企画展「歯車遊園地」 親子で楽しめる体験型大型作品展示

「輪唱の◯」とつちやあゆみさん

「輪唱の◯」とつちやあゆみさん

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 ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町、TEL 047-457-6661)で現在、企画展「くるくる わくわく 歯車遊園地」が開催されている。

「歯車のオルゴール」(関連画像

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 同展では造形作家のつちやあゆみさん(35)が制作した「触って、動かして、奏でる音を楽しめる」造形作品を展示している。

 つちやさんは兵庫県神戸市出身。会社勤務を経て2008年に多摩美術大学造形表現学部に入学。2012年に卒業後、木工を主軸に立体作品を制作し、さまざまな施設、イベントで展示。最近では企業とのコラボレーションやテレビ番組などへの作品提供など、多岐にわたり活躍している。

 つちやさんは「自分が楽しめるものが第一。私は楽器の演奏ができないけれど、オルゴールで曲が演奏できると完成した感じがある。大人も子どもも見て、触れて、聴いて楽しんでほしい」と話す。

 木製の「歯車のオルゴール」は大きな歯車がかみ合い、歯車に下げられた木製のボールが木琴に跳ね返り「かえるの歌」を奏でる仕組み。ボールの位置により曲を変えることができる。

 展示では来場者が自由にハンドルを回しオルゴールを動かすことができる。会場は照明を落とし薄暗く設定。オルゴールに当てた照明が壁に影を作り、それが動くことで幻想的な雰囲気を醸し出している。

 現在は柏市在住で、1歳の娘を持つ母親でもあるつちやさん。円形の「歯車のオルゴール-円」は「娘を抱っこして手を添えて一緒に回せた」と笑顔を見せる。

 木製の大きな臼のような作品「くりくりくるり」は「ノミでひたすら彫って大変だった。彫るよりもノミを研ぐ時間の方が長かったが、作品として気に入っている」とつちやさん。「大人でも2~3人乗って、回して遊べる」と実演してみせた。

「輪唱の◯」は美しいオブジェを思わせる作品だが、上から木のボールを転がすとらせん階段のように並べられた板が鍵盤ように音を立て、音楽を奏でる。板は音階により色分けをしてあり、来場者は鍵盤を入れ替えて曲を作って楽しむこともできる。「子どもたちには説明が要らず、すぐに自分の好きな曲に並べてしまう」とつちやさん。

 アンデルセン公園子ども美術館の企画展を手掛けるアートプロデューサーの倉本紀久子さんは「年に4回子どもも大人も楽しめるものを企画している。つちやさんの作品は見た瞬間に体で楽しめる」と話す。

 同館のエントランスホールには、つちやさんの新作「歯車の遊園地」が展示されている。「電動の作品を作りたかった。故郷である神戸の大型複合施設『神戸ハーバーランド』の巨大からくりモニュメント『DIN DON』の影響を受けた」とつちやさん。

 開館時間は9時30分~16時※4月8日~10月31日の土曜・日曜・祝日3月20日~4月7日、6月15日、7月20日~8月31日の全日は9時30分~17時
入館料は大人=900円、高校生=600円、小・中学生=200円、幼児(4歳以上)100円。4月8日まで。3月18日と4月1日には「歯車バッジ」をつちやさんと作るワークショップも開く。申し込みは同館まで。

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