北習志野に古くからある喫茶店「豆屋珈琲店」(船橋市習志野台3、TEL 047-461-0711)で毎月、歌を通じた交流会「歌声サロン ラッピー合唱隊」が開かれ、プロからアマチュアまで幅広いアーティストによる即席ライブが行われている。
北習志野駅前の「エール商店会」で営業を続けてきた同店。昨年2月から経営者が変わり、日中は習志野台団地の住民でにぎわいを見せる。「夕方以降になるとお客さんは常連さんが数えるほどになる」と、同店店長の滑川清志さん。
昨年9月、当時同店を手伝っていた藤原千恵子さんから「近隣の住民が交流できる場としてお店を貸してほしい」と申し出があり、「18時からの 1時間だけなら」と、滑川さんも承諾。毎月1回、第2土曜に「ラッピー合唱隊」と名付け、歌と音楽による交流会が始まった。
開催を重ねるごとに参加者は増え、地域の高齢者や主婦、仕事帰りの会社員なども参加するようになり、現在では常時15~20人が参加するという。
交流会では、昭和の名曲から最近の流行歌までを取り入れ、皆で合唱する。幅広い年齢層の参加を意識して、健康にいいという理由から呼吸法を使った「呼吸の歌」や、手のひらをグー・パーする体操を兼ねた「むすんでひらいて」なども合唱する。積極的に声を出すことで「体の悪いものも出そう」という狙いも。
後半には、参加者によるPRタイムも設け、アマチュアミュージシャンから学生時代に音楽大学で専門的に音楽を学んでいたという主婦、プロのミュージシャンによる弾き語りなど内容もさまざま。その時々の雰囲気によっては、突然のセッションも行われる。
「高齢者が多い地域なので、これをきっかけに一人暮らしの高齢者の交流の場になれば」と滑川さん。「音楽を通じて若い人も高齢者も幅広く参加してもらえる交流会にしていきたい」とも。