「串焼き小野田」(船橋市本中山3)が下総中山駅近くにオープンして3カ月を迎える。オープン日は9月3日。
同店店主は、船橋在住16年になる小野田貴光さん。リクルートのグループ会社に勤務し、学生時代に経験した飲食店でのアルバイトの楽しさから「40歳になったら自分の店をオープンしたい」とずっと考えていたという。
40歳で会社を退職して出店の準備に取り掛かり、キャンプや登山などのアウトドアの趣味を生かし、ジビエ料理というコンセプトを固めた。小野田さんは狩猟免許を持ち、定期的に南房総の山などに仲間たちと狩りに行くという。
木のぬくもりを感じさせる約11坪の店内は、全27席。うち12席が掘りごたつの座敷席。外壁には小野田さんが所属する猟友会会長からオープン記念にプレゼントされたというイノシシのはく製、店内には小野田さん自身が仕留めたという鹿の角が飾られている。
ジビエ料理は「鹿バラ串」(210円)が最も人気だという。狩猟仲間を通じ仕入れルートを確保していることから、他のジビエ料理店よりもリーズナブルな価格で提供できるという。
日本酒などアルコールも種類豊富に取りそろえ、店内を完全禁煙としている点が女性からの支持を集め、来店客の約半数が女性客だという。
店内完全禁煙は、1児の父でもある小野田さんの強いこだわりの一つ。自身の育児経験や、子連れでお酒を楽しむ場に行くことが難しくストレスを感じていた妻の姿を見て、「子連れでも気軽に入れるお店にしたかった」と言う。
「ジビエ料理というと、遠路はるばる山奥まで出かけなければ食べられないというイメージを持っている人も多い。うちの店でもっと身近にリーズナブルに楽しんでほしい」と小野田さん。
営業時間は17時~23時。日曜定休。