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三咲・土佐工業発行の無料誌「けんせつ姫」が日本タウン誌・FP大賞企業部門最優秀賞に

授賞式であいさつする土佐工業代表の柴田さん

授賞式であいさつする土佐工業代表の柴田さん

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 建設総合会社「土佐工業」(船橋市三咲4、TEL 047-449-7305)が創刊したフリーペーパー「けんせつ姫」が12月4日、「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2018」の企業部門・最優秀賞を受賞した。

「けんせつ姫」

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 「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2018」は一般社団法人日本地域情報振興協会「Nicoca」が2011年から運営する事業で、今回が8回目。今年は全国から342誌のフリーペーパーがエントリー。授賞式は国立科学博物館日本館講堂(東京都台東区)で行われた。

 今回同媒体が受賞したのは、観光部門・グルメ部門・地方創生部門など14部門あるうちの企業誌部門。優秀賞として「けんせつ姫」のほかに「北海道で働きたい外国人のための参考書」(北海道)、「KURASU.GLASS」(東京都)、「Shake hands」(東京都)が受賞。授賞式内で「けんせつ姫」が最優秀賞として発表された。

 「けんせつ姫」は、同業界で働く女性たちをはじめ、今後同業界に夢を持っている学生に向けて、建築・土木業に携わる女性たちの輝く姿を掲載。2月に発行した創刊号では関東圏内の建設・土木業の10社13人の女性職人を取材し、写真集形式で紹介している。

 職種は現場監督、防水化工職人、型枠職人、左官職人などさまざまで、それぞれの女性職人の業界に入ったきっかけや仕事のやりがい、一日のタイムスケジュールを記載した。

 審査員からは「本のタイトルや写真もいいし、面白い」との声も上がったという。同社では女性向け作業着ブランドも同名の「けんせつ姫」として事業展開し、同名のメディアを創刊するというブランディング力も高く評価された。

 審査員の一人で、跡見学園女子大学文学部・現代文化表現学科の富川淳子さんは「手間と時間のかかる紙媒体ですが、今のインターネットの時代から見ると、無駄なようで実はそうではなく、プロ意識にあふれるものを発信できるものだと思っている。読者、ターゲット、コンセプトを考えることが紙媒体ならでは。年々質が高い情報が集まってきていてうれしい」と、全体総評を述べた。

 土佐工業代表の柴田さんは「本業と並行しながら行う編集作業は大変。何度もくじけそうになったが、このような賞をいただけて大変うれしい。今後も建設業界で活躍する女子の励みになれるように頑張っていきたい。現在2号目を制作中」と話した。

 2号目は来年2月に8000部を発行予定。

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