船橋市は船橋版図柄入りナンバープレートデザインの提案デザインが決まったことを1月9日、発表した。
昨年、船橋市は「市民に愛され、育まれるまち」を目指すための取り組みとして、2018年度に「ご当地ナンバープレートの導入」を発表。2017年度の市民意識調査の結果を踏まえ、地域の知名度向上や観光振興を目的に、2020年度「船橋ナンバー」導入を目指す。
昨年9月、ナンバープレートの図柄のデザイン案が公募され、39作品の応募があった。選考委員会によって「候補デザイン」5作品に絞り込まれ、昨年11月15日から12月5日まで市民投票が行われた。投票で1位に選ばれたのは、「梨とアンデルセン公園」をテーマにした市内在住・鈴木香世(かよ)さんの作品。鈴木さんは「船橋の明るく楽しい住み良いまちを表現したいと、気持ちを込めて制作した」とコメントしている。
総投票数は9217票。投票の方法は、ウェブサイト、公民館や出張所などに設置された投票箱、ファクス、郵送で受け付けた。最優秀賞となった「梨とアンデルセン公園」は4385票を集め、全体の47.6%の得票率。投票の対象となったほかの4作品のタイトルは「千葉県の中核都市」「漁船と飛行機」「船の街 ふなばし」「三番瀬から」。「三番瀬から」(市内在住・月星開理さん作)、「千葉県の中核都市」(木更津市在住・小松崎一さん作)は優秀賞を獲得した。
投票者の年齢層のうち、最も多かったのは40代。2238票の投票があり、全体の24.2%を占めている。下は10歳以下、上は80歳以上からの応募もあり、19歳以下の投票数は16.8%と、20代、30代の投票数を上回る結果となった。船橋市は「子どもたちの『自分たちのまちのナンバー』に対する関心の高さが示された」としている。
市では今回決定したデザインを国土交通省に提案しており、今後、同省の有識者審査会による審査や視認性の確認を経て、2020年度に交付が開始される予定。デザインが起用された鈴木さんは「船橋市に住む者として身に余る栄誉であり、身の引き締まる思い。これからも船橋市がますます盛り上がり、発展されていくことを微力ながら応援している」とも。
これにより、2020年から交付が開始される予定の船橋ナンバーは、既存の無地のナンバープレートのほか、今回の提案デザインが入る「図柄入りナンバープレート」も選べるようになる。「図柄入りナンバープレート」を希望する場合は「フルカラー図柄」=交付手数料7,400円程度+寄付金1,000円以上の納付、「モノトーン図柄」=交付手数料7,400円程度(寄付金なし)。現時点で図柄入り船橋ナンバーの交付手数料は未定。事業用自動車には緑の縁取りが、軽自動車には黄色の縁取りが施される予定となっている。