クラムチャウダーの「日本一」を決定する「日本クラムチャウダー選手権」が2月16日、船橋漁港のボートパーク(船橋市湊町3)で行われ、3000人以上(主催者発表)の来場者が会場を訪れた。来場者による投票の末、初代チャンピオンに輝いたのは「らーめん&bar963」(船橋市本町2)。
同イベントは、「ホンビノス貝やスズキといった全国でも水揚げ量トップクラスを誇る船橋の漁業と、船橋漁港を知ってもらうきっかけになれば」と企画されたもの。ホンビノス貝の仲卸事業を営む内海金太郎さんが代表に就任し、これに合わせ、日本クラムチャウダー協会を有志と共に任意団体として設立、最初の活動として同イベントを企画した。
開会とともに多くの来場者が列を成して幕を開け、10時過ぎにはほとんどの店でクラムチャウダーが完売した。初開催のため、各店最低150食以上を用意するという条件で臨んだが、各店ともに200食以上は用意してきたという。
各店共に「想像以上のお客さん、もっと用意してくるべきだった」と感想を漏らした。実行委員会側が用意したカップの数から4000食以上が提供されたとみられ、イベント終了時間に設定されていた正午まで来場者が引くことはなかった。
同企画では、一般来場者の投票で決定する「グランプ」と「準グランプリ」を設定。これとは別に出店者間が互いに投票する「プロが選ぶこれはうまいクラムチャウダー」と題した「特別賞」も設定。準グランプリには、船橋産ホンビノス、小松菜を始めとした千葉県産食材で深いコクと香りを特徴とした「カジェーロ風クラムチャウダー」を用意したワインとタパスの店「カジェーロ」(本町4)、特別賞にはトムヤムスープをクラムチャウダーに仕上げた、タイ料理バル「チャンカーオ」(本町7)の「ココナッツミルクのクラムチャウダー」が選ばれた。
今回、「濃厚出汁クラムチャウダー」がグランプリに選ばれた「ラーメン&bar963」のオーナー黒川裕士さんは「今回は有名店や複数の店を経営するような地元飲食店のチャンピオンとの競争だったので、挑戦者として勝てる準備をしてきた。次回は追われる立場なので気を抜けない」と早くも次回の開催に向けた意気込みを見せた。
この日は、同会場で「パンフェス」を、同敷地内の漁港では「漁港の朝市」もそれぞれ同時開催した。