JR船橋駅北口から徒歩5分の場所にあるカネマタ薬局船橋北口店（船橋市本町6、TEL 047-422-8585）で6月20日、「ケアカフェ カネマタ」が開催された。

血管年齢の測定をしている貴田崇史さん

　船橋市では地域包括支援ケアシステムの取り組みの中で、認知症になっても可能な限り住み慣れた地域で暮らせるよう、認知症の人やその家族、地域住民、専門職などの「誰もが気軽に集える」場として「認知症カフェ」の運営を支援している。

　カネマタ薬局ではかねて薬局を、処方箋を受け取り薬を渡すだけの場ではなく、地域に広く開放し、活用していける憩いの場として運営していきたいと考えていたという。市の方針を知り、早速「認知症カフェ立ち上げ支援セミナー」を受講。昨年12月、同カフェを立ち上げた。

　認知症の人やその家族の交流の場となることはもちろん、認知症に関する情報の提供と相談を受けられる。街中にあることから、気軽に立ち寄りお茶をしていける場所を目指したという。あえて「オレンジカフェ」や「認知症カフェ」とは名付けず、「ケアカフェ」と名付けた。

　一般のオレンジカフェや認知症カフェに対し、薬局の中で営業することで、血管年齢やストレスチェックを無料測定できる。常駐する薬剤師や管理栄養士に気軽に薬や食事の相談もできる。

　血管年齢の無料測定は、左手の人差し指に器具をはめ約20秒でできる。結果は「抹消血液循環分析結果」としてプリントとして受け取り、内容をチェックした薬剤師や管理栄養士がアドバイスするなど生活を見直す機会にもつなげる。

　薬局は開設後約25年経過するが、5年前に改装している。薬剤師の貴田崇史さんは「これからも、地域に根差した薬局として機能していきたい。日頃から食や医療面からの予防アドバイスができる、健康相談所としての役割も果たせるような場づくりをしていきたい」と意欲を見せる。年1回は同所で健康フェアも開いているという。

　ケアカフェの営業は毎週木曜13時～17時。薬局の営業時間は9時～20時（土曜は19時まで、日曜・祝日は18時まで）。