千葉ロッテマリーンズによる「ALL for CHIBA」船橋市対象日として8月20日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区美浜)スタジアム外周で「船橋のなし」1000個の無料配布などが行われた。
千葉ロッテマリーンズでは2012(平成24)年、同球団が千葉へ移転してから20周年を記念し「サンライズレッド」カラーを起用した「CHIBAユニホーム」が登場。以来、同ユニホームを着用する試合日は「地元千葉県のために戦う日・ALL for CHIBA」としている。県内12市とフレンドシップシティ・プログラム協定も締結し、ALL for CHIBA開催日には、チームが着用するCHIBAユニホームの右袖に対象市名入りのロゴを掲出している。
今シーズンのALL for CHIBA開催日のうち、船橋市対象日となったこの日は、球場外周の特設テントで「船橋のなし」1000個が無料配布されたほか、その場で試食できるカットした梨を40人分配布した。その隣りでは「三番瀬みなとや号」ケータリングカーでホンビノス貝の浜焼きが販売された。
試合前の国歌斉唱では、市内最大級の音楽イベント「ふなばしミュージックストリート」の実行委員長でシンガー・ソングライターの小松優一さんに加え、宇田めぐみさんが歌声を披露した。
梨の無料配布は試合前の17時ごろ開始したが、17時前から約30分間ゲリラ豪雨に見舞われた。船橋市農水産課の職員をはじめとする関係者は、皆レインコートを着用し、豪雨の中、梨袋に入れた幸水を来場者に手渡し続けた。
千葉ロッテマリーンズのファンで県内多古町から来場したという家族は「『船橋のなし』を試食し初めて食べたが、ものすごく甘くておいしかった」と話し、初めてホンビノス貝を食べたという小学4年生の男児は「ホンビノス貝もおいしい」と笑顔を見せた。
農水産課の後藤孝之さんは「皆さん『ふなっしーは知っている、千葉の梨も知っている。だが、船橋のなしは食べたことがない』という方が多い。このような機会にぜひ『船橋のなし』を味わっていただきたい」と話す。
同課は今月27日、ららぽーとTOKYO-BAY(船橋市浜町)で「第52回船橋市農水産祭なし味自慢コンテスト」を開催する。市内の梨農家117戸の中から、一次審査を勝ち抜いた上位3つの梨を一般来場者による人気投票で決めるというもの。一般来場者のうち先着30人に投票権が与えられる。そのほか、40秒間で梨の皮をどれだけ長くつなげてむけるかを競う「なし皮むきチャレンジ」や「船橋のなしクイズ」、農業機械の展示も。
後藤さんは「ぜひ地元ららぽーとでのイベントにも来場いただきたい」とも。27日の開催時間は12時~16時。入場無料。