居酒屋「やまちゃん」(船橋市山野町、TEL047-407-1890)が、西船橋駅南口のバス通り沿いにオープンして半年がたった。
「居酒屋のガチャガチャした雰囲気」が売りという同店。船橋市出身の山本勝美さんと妻の智子さんが店を切り盛りする。壁にはメニューを書いた紙を張り、昭和の雰囲気を演出する。店舗面積は約15坪。席数は、カウンター席8席、テーブル席17席。最大約30席までの宴会にも対応する。
20歳ごろ船橋駅かいわいの飲食店で修業を始めたという勝美さんは、20代半ばから酒の業務用卸「やつや」グループが経営する飲食店「ぱぶ茶屋祭」(習志野市津田沼1)、「魚魚組(ととぐみ)」(本町5)などで調理経験を積み、30代半ばで店長を経験、昨年自分の店を開店した。
「飲食業界に入ってからもトラック運転手やほかの仕事も試してみたが。やっぱり飲食店が好き」と勝美さん。さまざまな店を食べ歩き、研究しながら自分が理想とする店のイメージを作り上げてきたという。
店内は、あえて壁や仕切りを設けず、隣の席の客ともコミュニケーションを取りやすいようオープンな空間を心掛ける。「ガチャガチャした昭和の大衆酒場みたいな雰囲気にしたかった。仕事帰りにカウンターの席で一人座ってゆっくりも飲めるし、仲間とも安く飲めて楽しめる店がコンセプト」を勝美さん。
お通しはなく、席料なども設定しない。「お通しは店側の都合で提供することが多い。食べられない物が出たら、その1品分の料金が無駄になる。最初から自分の好きなものを注文して飲んでもらいたい」と話す。
調理は勝美さん一人で行うため、まとめて仕込んでおく「おばんざい(バイキング)」方式をメインにする。フードメニューは、まぐろ刺し身(350円)、キムチ(280円)、塩だれきゅうり(300円)などのすぐに提供できるものから、地産地消を取り入れた小松菜やホンビノス貝料理も用意する。
少人数の宴会から友人同士の誕生日会まで細かいニーズにも対応する。勝美さんは「居合わせたお客さんも一緒にハッピーバースデーを歌うような一体感ある雰囲気が好き。店全部が友だちになるような昭和の雰囲気の居酒屋にしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は17時~24時。月曜定休。