船橋フェイス5階の船橋駅前総合窓口センター(船橋市本町1)に2月9日、地域包括支援センターの出張相談窓口が開設された。
船橋市包括支援課職員の亘隼平さんは「これまで市民から平日に行けないのでなんとかならないかとの声をいただいていた。国が推進する『介護離職の防止』も目的とした試行事業」と話す。
家族の介護や看護を理由とした離職・転職者が増えており、介護と仕事を両立しにくい社会であることを背景に、国では「介護離職ゼロの実現」をスローガンとして掲げ、働く家族等も含めた相談・支援体制の充実が重要であるとしている。
その方針にのっとり、船橋市でも、平日働いている家族が相談しやすい体制を整えるため、土曜・日曜に地域包括支援センター出張相談窓口の開設を試行的に開始した。
「親の介護が必要になってきたが、仕事がある」「介護保険のサービスを利用したいが、どうすればいいのか分からない」「親が一人暮らしで高齢になってきたから心配」「成年後見制度を利用したいがどうすればいいのか」などの悩みや心配ごとの相談に対応する。
このほか、必要に応じて船橋駅前総合窓口センターにある介護保険や高齢者福祉などの窓口にもワンストップで案内できるという。相談を受けた内容で、継続して支援が必要な人に対しては新しく必要な部署や課へつなげる必要があり、後日平日に連絡するという。
市内には現在、13カ所の地域包括支援センター、16カ所の在宅介護支援センターがあり、うち中部、東部、西部、南部、北部の5ブロックの市地域包括支援センターから、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーの専門職が各回2人、窓口を担当し、それぞれの専門性を生かし相談に応じる。
亘さんは「月2回、土曜と日曜に定期開設しているので、気軽に相談に来ていただければ。1人当たりの制限時間はないため、納得いくまで相談してほしい」と利用を呼び掛ける。
受付時間は9時~12時。問い合わせは船橋市包括支援課(TEL 047-436-2882)まで。