船橋市浜町の「IKEA Tokyo-Bay」前に2月17日、コンテナハウス「Hanare(ハナレ)」が設置された。
建築会社「C4 design label(シーフォーデザインレーベル)」(船橋市本町7、TEL0800-919-5545)が手掛ける事業の一環。
コンテナ製造は中国企業「ヤージ社」、家具・インテリアは「イケア」が担い、シーフォーデザインレーベルは昨年3月からコンテナハウス事業「Hanare」の販売・施工代理店として参画している。
「Hanare」は、日本のJIS規格を取得した鋼材を使い、日本の溶接技術で施工する10フィートのコンテナ2つを使ったユニットからなる。バラバラの状態で中国の工場から輸入し、輸送コストの大幅削減を実現した。
施工スピードが早いため、オリンピック需要などで見込まれ、各所で重宝されてきたユニットハウス。クレーンやユニットを積んだ車両が入り込めなかった場所にも設置できる。物置やコンテナでも建築確認が必須の10平方メートルの基準を下回るコンテナを使っているため、幅広いニーズを満たすと注目を集めている。
シーフォーデザインレーベルの高橋邦生さんは「農地やビーチ、山奥など建物を建てられない場所でも狭小なコンテナハウスであれば設置することができ重宝されている。コンテナなので車輪を付けることで可動にもなる。中国では、ヤージ社のコンテナハウスでコロナウイルス対策拠点となる1000床の病院を10日余りで作った実績もある」と話す。
厚さ65ミリの断熱材グラスウールを壁材に使うほか、天井には250ミリ、床には150~250ミリの断熱材グラスウールを使うことで、「一般住宅基準を満たす消音と高断熱効果もある」と高橋さん。「ギターやピアノなどのスタジオやカフェ、書斎や子ども部屋、自分だけのガレージ、遊興施設の喫煙所など、用途はアイディア次第。電気や水道も引ける」とも。
販売価格は190万円(税別、イケアの家具10万円分チケット付き)。問い合わせはシーフォーデザインレーベルまで。