新京成電鉄(鎌ケ谷市くぬぎ山4)で3月25日、船橋市出身のシンガー・ソングライター奥華子さんと俳優の濱田龍臣(たつおみ)さんによる、駅構内の放送を開始した。
「駅構内の音声データを更新する機会に、千葉県出身のお二人とタイアップすることでお客さまに喜んでいただくこと、沿線地域の活性化と当社の知名度アップを目指した」と新京成電鉄広報課。
駅構内の放送は、「間もなく2番線に松戸行きが6両編成で到着します」などの「列車接近放送」「列車到着放送」「列車出発放送」のほかに、「線路に物を落とした場合は、最寄りの駅係員にお知らせください」などといった「啓発放送」の4種類で、約200パターンに及ぶ。松戸方面行き(上り線)を奥さんが、津田沼方面行き(下り線)は濱田さんが担当している。
アナウンスを聞いた沿線住人や乗客などからは、「癒される」と好反応が見られている。
アナウンスに起用された奥さんは船橋市出身。路上ライブから活動を始めた奥さんの歌声は「10万人が足を止めた魔法の声」と評され、アニメ映画「時をかける少女」の主題歌「ガーネット」など数々のヒット曲をリリースしている。
「キッコーマン豆乳」「お部屋探し MAST」「ガスト」などのCMソングや、千葉県警察交通安全の歌を制作するなど、その歌声は幅広い世代に親しまれている。2019(平成31)年には映画「殺さない彼と死なない彼女」の音楽を担当するなど、活動の幅を広げている。
濱田さんは市川市出身。NHK大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬の幼年期を演じ、注目を浴びる。16歳でテレビドラマ「ウルトラマンジード」の主人公に抜擢され、今年3月には福岡放送開局50周年スペシャルドラマ「天国からのラブソング」で主演している。映画、テレビドラマ、舞台やバラエティー、CMなど多方面で活躍している。
同アナウンスの放送期間は「限定していない」という。