船橋市教育委員会が4 月9日、新型コロナ感染拡大に伴う公立学校臨時休校により、当初学校給食用に使う予定だった食材を「子ども食堂」の活動に役立ててもらおうと「ふなばし子ども食堂ネットワーク」(浜町 1、浜町商店街「ハレカフェ」内)へ無償提供した。
提供した食材のうち、さば、いか、 かまぼこ、味付けのりが使われた
子ども食堂は食事を準備することが難しい家庭に食事を提供するもので、ふなばし子ども食堂ネットワークでは、子ども食堂を運営している市内各地の団体が交流し、子ども食堂の輪を広げ、情報交換や研修などを行うための連絡会として活動に取り組んでいる。現在「キタナラ子ども食堂」(習志野台5、「カフェウフ。」内)、「おむすび食堂」(高根台6)、「みんなの家こっこ」(宮本8)、「ハレカフェ」など11カ所の子ども食堂が参加している。事務局長はハレカフェ店主の牛垣雅志さん。
今回、同ネットワークへ提供した給食食材は、3月に使う予定だった「さわら」851切、「いか」345切、「むきえび」1袋(1キロ)など全18種類。3月から市内全校で臨時休校になり、使わなくなった給食食材は4月分へ転用を検討したが、4月も休校を延長したことから、賞味期限の迫った食材の提供を決めたという。食材は同ネットワークを通じて市内の子ども食堂11カ所へ提供し、子ども食堂で把握している子育て世帯など支援が必要な家庭に渡したほか、子ども食堂で調理し、弁当として配布した。
4月16日に行われたハレカフェ内の「子ども食堂」では、大人13人、子ども6人が来店した。ほかの食堂でも30食以上の提供が行われた。「35食分作成し、全て持ち帰りいただいた」と牛垣さん。参加者からは「大変助かった」「ほかの子育て世帯の方々とお会いできて安心した」「学校給食も大変なのですね」などの声が寄せられたという。
市では今後も、提供できる食材などがあれば随時提供を行っていく方針という。同団体では独自に弁当配布を行う予定という。「子ども食堂」参加費は、大人=300~500円、子ども=無料~100円。