船橋市が8月1日、音楽イベント「ふなばしミュージックストリート」を新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今年は10月18日にオンラインフェスとして開催すると発表した。
毎年10月に開催し船橋の一大イベントとして定着している同イベント。「音楽でまちを元気に!」をスローガンに、ミュージシャン、市民らによる実行委員会、地元企業、行政が一体となって開催している。
会場は船橋駅北口にある天沼弁天公園や船橋駅北口おまつり広場など、船橋駅周辺を中心とした屋内・屋外の約20カ所。出演するミュージシャンは公募によって集め、生演奏を一日中楽しむことができるイベントになっている。ここ数年は1万2000人を超える観客が訪れていた。
例年4月から実行委員を公募してイベント準備が進められるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、実行委員の公募を見合わせ、執行部でイベント開催の是非について検討を続けてきたという。
その結果、感染症対策を十分に講じても、会場に多くの人が集まることによる感染リスクを下げるのは難しいと判断。一方、「こんな時だからこそ、音楽が必要」との思いから、今年はオンライン配信形式で行うことを決定した。
イベント当日は市内数カ所の会場を無観客として出演者のパフォーマンスを披露し、その模様をユーチューブでライブ配信する予定。例年の同イベントは街中のさまざまな会場で同時多発的に演奏が行われていたことから、各会場のパフォーマンスを異なるユーチューブチャンネルで同時配信することで、視聴者は好みのパフォーマンスを選んで視聴可能とすることも検討しているという。
同イベント実行委員で宣伝部長を務めるシンガー・ソングライターの濵津(はまつ)美穂さんは「過去には台風で当日中止となって悔しい思いをしたこともあった。それに比べればオンラインであっても開催できることはうれしいこと。新たな音楽フェスの形を作ることができるチャンスにワクワクしている」と意気込みを話す。
同実行委員は現在、出演者とボランティアの募集している。オンラインフェス出演者募集締め切り=8月16日、弾き語りコンテスト募集締め切り=8月23日、ボランティア募集締め切り=10月8日。