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船橋に石焼き芋移動販売店「焼芋屋きんちゃん」 今季営業開始へ

焼き芋の移動販売車と後藤さん

焼き芋の移動販売車と後藤さん

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 船橋市を中心に石焼き芋を売る移動販売店「焼芋屋きんちゃん」(TEL 080-8913-1286)が11月、今季営業を始めた。

じっくりと焼き上げた焼き芋

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 店主で船橋市出身の後藤良平さんは普段、食品運送などを手掛ける会社「ラウンドワーク」(北海道札幌市)に勤めている。

 「仕事仲間と休憩中、昔はあったけれど今は減った産業があるな、と話題になった。そこで移動販売の古き良き風景を思い出した」と後藤さん。

 食品関係の運送業として食品ロスを無くしたいとの思いもあり、昔懐かしい焼き芋店を始めたいと思い立った。店名の「焼芋屋きんちゃん」は、子どもたちが呼びやすいようにと名付けた。

 立ち上げ資金はクラウドファンディングを活用。そのリターンと活動報告も兼ね現在、主に船橋市内の子ども食堂などで焼き芋を無料提供している。

 「焼き芋の移動販売といえば地域密着のイメージ。おのずと地元船橋でやりたいという思いが浮かび、インターネットやSNSで調べたところ、船橋には移動販売の焼き芋屋さんが公にはいないことを知った。船橋の若年層に向け、冬の風物詩を継承したくて始めた」と後藤さん。

 「同時に、出店をきっかけに船橋のことを勉強し、いろいろなつながりもできた。徐々にのめり込むうちに、船橋のことをもっと知りたくなり、船橋がどんどん好きになっていった」とも。

 サツマイモの取り扱い品種は、千葉県産の紅あずま、シルクスイート、紅はるか、徳島県産のなると金時など時期によって変える。販売価格は1本=100円~350円。「子どもには、おやつに自分で買いに来られるような値段設定にしている」とも。

 「サツマイモはパサパサしたイメージであまり好きではなかった」と後藤さん。そこで昔ながらのねっとりした食感の納得のいく焼き芋になるよう試行錯誤を繰り返したという。

 後藤さんは「焼き芋は、石の上で1時間~1時間半くらい焼く。『おいしくなーれ』と話しかけて焼き上げる。おいしい焼き芋を食べていただき、みんなの笑顔を見たい。それが僕の幸せ」と笑顔を見せる。

 販売予定日はフェイスブックページで案内する。

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