船橋市で育った木澤尚文(きざわなおふみ)選手がヤクルトスワローズからドラフト1位指名を受け12月3日、その喜びと開幕への意気込みを伝えるため、松戸徹市長と松本文化教育長を表敬訪問した。
木澤選手は1988(平成10)年4月25日生まれの22歳。身長183センチ、体重85キロ。右投げ右打ちで、最速155キロの剛腕を武器とする。
木澤選手は二宮小学校2年生の頃、友達に誘われて軟式少年野球チーム「田喜野井ファイターズ」に入団。才能を開花させエースになり、6年生のときには千葉ロッテマリーンズジュニアとして日本一を争う「NPB12球団ジュニアトーナメント」にも参加、優勝を果たしている。小学校卒業時には身長176センチだった。
二宮中学校時代には硬式野球チーム「八千代中央シニア」に所属し、全国大会も制している。その後は「東京六大学でプレーをしたい」という思いから、慶應義塾高校(神奈川県)、慶應大学へ進学。寮生活を送っていた木澤さんには、毎年夏になると「船橋のなし」が母・聡子さんから箱届いていたという。「船橋の梨は本当においしい。水分が多くてみずみずしい」と船橋のPRも忘れなかった。
船橋での学童野球について市長に聞かれると「学童の頃のことは今でも一番覚えている。今も連絡を取り合うメンバーもいる」と話し、船橋はチーム数も多く、野球のレベルも高く、貴重な体験ができたとも振り返った。
木澤選手は「1位指名を受けて、驚いた。大卒の1位指名ということで、期待されていることも分かるので、まずは1軍の開幕ローテーションに入ることに集中して、キャンプを過ごしていきたい」と意気込みを話した。
子どもたちへのメッセージを尋ねられると、木澤選手は「いろいろあっても本当になりたいと思っていれば努力を続けることができる。やはりプロに選ばれる人間は、努力する人間であることが最低条件だと思う。努力することにおいても、『なりたい』と思う気持ちがすべての原動力だと思う」と話した。
市長からは「学童野球でがんばっていた人がこうしてプロになるというのは、子どもたちにとって夢のある現実的な目標になると思うので、子どもたちのためにも頑張ってほしい」とエールを送った。