古和釜(こわがま)高校近くの一軒家で、ドラム専用のプライベートスタジオ「Mitta Drums Studio(ミッタドラムスタジオ)」(船橋市古和釜町)が、オープンし3カ月たった。
店主は、プロのドラム奏者としてコンサートやイベントで演奏してきた水田充(みずたみつる)さん。水田さんは地元の小中学校を卒業し、高校は芝山高校へ通い、仲間とバンドを組んで音楽活動をしていたという。その後、音楽の専門学校へ進学し、卒業後はさまざまなアーティストのバックバンドの演奏をし、プロドラマーの長谷川清司氏の元へ弟子入り。後に歌手・西郷輝彦氏のバックバンドでドラム奏者としてコンサートやイベントなど、各地を演奏して回っていたという。
その後2000(平成12)年からはバスドライバーとして勤務する傍ら、印西・ビッグホップ内にあった楽器店でドラム講師として10年間勤務。その店舗が店を閉めることになり、水田さんは「音楽教室に通ってくれていた生徒さんが路頭に迷うことになった。いずれは自分で教室をやってみたいという思いもあったのと、コロナ禍でもあり長距離バスドライバーの仕事を辞めようと思っていたタイミング。自宅を改装し自分の場所で生徒さんを受け入れようと思った」と経緯を話す。
同スタジオには防音設備が整ったスタジオが1室。スタジオ内にはドラムセットが3セット備わっている。「これまで受け入れた生徒さんの中に、親子ペアレッスンをされた方もいらっしゃった。お子さん一人ではちょっと難しそうでも、お父さんと一緒なら参加しやすいのもあり、何よりお父さんが楽しんでくださっていたね」と水田さん。ドラム教室の生徒は3歳から受け入れ可能。現在は中高生がメインになっているという。
水田さんは、ドラム演奏の音源提供も行っている。音楽アーティストからの依頼でドラム演奏の音源を重ねたいアーティストがいれば、自身のスタジオで収録をし、音源ファイルを提供する。「バンドを持たないソロアーティストさんなどから依頼をいただいている。デモ演奏のデータなどをいただき、事前打ち合わせをしてからご依頼のイメージに沿ったものを納品させていただいている」と水田さん。なお、音楽関係者によると「ドラムだけのスタジオは珍しい」という。
レッスン料金は個人レッスンで月2回1万円ほか。