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船橋「かねはち水産」本社前にホンビノス貝の自販機 いつでもホンビノスを

「かねはち水産」代表の内海さん

「かねはち水産」代表の内海さん

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 ホンビノス貝をはじめ、アサリなど貝類を主力商品としている海産物卸売業者「かねはち水産」(船橋市湊町1)が本社前にホンビノス貝を販売する自販機を設置し、約1カ月がたち地元住民を中心に認知度が高まっている。

ネットとビニール袋に入ったホンビノスが自販機から出てくる

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 同社は1976(昭和51)年創業。創業以来、江戸前で漁獲されたアサリやアオヤギの出荷を続け、現在は船橋で獲れたホンビノス貝を主力商品とし、飲食店などに納めているほか、通信販売にも力を入れている。

 「今回のこの自販機、実は『西船橋ひらの農園』の平野代一さんが出されていた自販機を参考にさせてもらった」と「かねはち水産」代表の内海金太郎さん。平野さんは昨年から小松菜や小松菜ラーメンなどを自販機で販売している。「そのアイデアをホンビノス貝で試してみたかった」とも。

 内海さんと平野さんは10年以上多くのシーンでタッグを組んできた仲になる。内海さんは「ホンビノス貝のことだけでなく、船橋の海のこと、船橋漁港のことをもっとたくさんの人に知ってもらいたくて。その思いがあって、2010年から漁港の中で『船橋漁港の朝市』を始めた」と振り返る。

 当時、朝市をスタートするに当たり、内海さんが声を掛けたのが市内農家平野さん。それから平野さんは漁港の朝市に出店を続け、その後は朝市だけでなく、内海さんと共にホンビノス貝が入ったクラムチャウダーと小松菜パウダーを使った冷凍「船橋バクダン」を開発するなどタッグを組んできた。

 自販機には、ミニサイズ=10玉入り(500円)、20玉入り(900円)、中サイズ=5玉入り(500円)、10玉入り(900円)、大サイズ=3玉入り(500円)、メガサイズ=2玉入り(400円)が入る。ミニサイズには「ボンゴレパスタに」、中サイズは「酒蒸しに」、メガサイズは「浜焼きBBQに」など、それぞれのサイズに内海さんが薦める用途例が書かれている。

 自販機には入荷日が貼られ、貝は自販機に生きたまま冷蔵保管されている。「ご購入から3日以内にはお召し上がりください。もし購入後にすぐに自宅に帰れない場合は保冷バッグに入れ、温まらないようにしてお持ち帰りいただければ」と内海さん。

 自販機にはレシピを紹介するウェブサイトと潮抜きや保存方法について紹介するサイトにリンクするQRコードも貼り出している。「ホンビノスは潮抜きをする必要がない。貝同士をこすり合わせてしっかり洗ってほしい。貝のふちに砂がたまっていることもあるので、ふちもよく洗ってください」とも説明した。

 「最近では散歩がてらに買ってくださる方や、Googleマイビジネスのページを見てこの自販機を知り、買いに来てくださった方もいた。スーパーでは置いてない日もあるが、ここではいつでも買えるようになっている」と内海さん。「漁港の朝市」については2月20日は開催中止に。3月20日は現時点では開催予定だという。

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