大型商業施設「津田沼パルコ」(船橋市前原西2)が2023年2月末をもって営業終了することを、運営会社パルコ(東京都渋谷区)が2月24日、発表した。その後、ツイッターやフェイスブックなど各SNSでは「思い出の地がまた消える」と寂しがる声が上がっている。
津田沼パルコは1977(昭和52)年7月に開業。JR津田沼駅前に立地する商業施設として43年にわたり営業してきたが、運営本部の発表によると、2018(平成30)年度より減損損失を計上しているという。
「現状では、地域の多くのお客さまに支えていただいているが、今後も津田沼駅周辺の再開発が計画され、店舗を取り巻く商業環境の変化などを中長期的視点で勘案した結果、建物賃貸借契約の満了時期を踏まえ、2023年2月末をもって営業を終了することを決定した」と同社広報部。24日に行われた取締役会において、閉店が決定したという。同店はA館とB館があり、店舗面積は約1万4520坪。
これを受けツイッターでは24日、「学生のころによく立ち寄った」「思い出がいっぱいの場所」「閉店はさみしい」「思い出がまたひとつ消えていく…」(以上、原文ママ)といったコメントが多くつぶやかれた。
同店近くの会社で長年勤務している市内在住の女性は「知人からこのニュースを教えてもらったときは衝撃だった。ほぼ毎日、パルコ1階のコーヒーショップでコーヒーを買い、店員さんとも仲良くさせてもらっていて、パルコがすっかり生活の一部になっていたのでショック」と話した。
松戸徹船橋市長からは「津田沼パルコの閉店を聞いて、本当に残念に思う。若い世代に愛された象徴的な商業施設として、津田沼駅周辺のみならず船橋市の発展の歴史のなかで、大きな貢献をしてきていただいたことに感謝している」とコメントの発表があった。