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船橋の写真スタジオがフェースシールド開発 撮影しやすさ×子どもの安全を確保

フェースシールドを着けたところ

フェースシールドを着けたところ

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 東葉高速鉄道船橋日大前駅近くのカフェ併設一軒家写真館「Hanastudio」(船橋市坪井町、TEL 047-496-8755)で開発したフェースシールドが、幼稚園・保育園などで使いやすいと話題を呼んでいる。

商品の開発をした写真家の岡 絵里さん

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 フェースシールドを開発したのは、スタジオ店主で写真家の岡絵里さん。コロナ禍で入学式・卒業式、成人式なども制限され、集合写真の撮影も中止になる中で、写真家たちが「持続化給付金以外の収入手段を持つことができれば」との思いから、市販品では光の反射で集合写真の撮影ができないという課題を解決するため、開発に踏み切った。

 開発に充てた費用は持続化給付金の200万円。岡さんはスタジオを持っていることから個別撮影、貸し切り撮影などでコロナ禍に対応することができ、最低限度の売上を確保できたという。

 「売上自体は減少したが、食べてはいける。この200万円を普段お世話になっている写真家の収入確保に充てられないか」と考えたという岡さん。仕事仲間で大手ベビー用品メーカーのデザイン部門などに関わっている「ジャナ・ジャパン社」(東京都千代田区)の代表・井出仲久さんに相談。

 製造を中国の工場で行ったため、コロナ禍でのやりとりに時間がかかり企画から製造化まで通常の倍以上の時間を要したという。数回にわたる試作品製作を経て、昨年10月に商品化にこぎ着けた。

 商品は、シールドPET素材で柔軟性を持たせ、突起がないように丸くカット。さらに、シールドの枠部分はチャイルドシートの素材を活用した生地テープで包み込んでいる。シールド部分を含めアルコールスプレーに対応。

 おでこのクッション部分は子どもたちが額に汗をかき汚れやすいため、中性洗剤で洗い繰り返し使えるようにすることで、衛生面と経済性を考えた商品になっている。

 岡さんは、この商品を3000枚製造。写真家を通じて幼稚園や保育園、各種学校などに販売することで写真家の収入に充てられるように、ほぼ製造原価で卸す仕組みを考案。市内の幼稚園などを中心に口コミを通じて団体販売が進んでいるという。

 製品に関する問合せ先は、製造元のジャナ・ジャパン(TEL 03-5826-4385)、注文に関する問い合わせはHanastudio(TEL 047-496-8755)まで。

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