船橋商工会議所青年部(船橋YEG)が4月21日、絵本「渋沢栄一が教えるお金の絵本『おかねってなぁに?』」を船橋市に寄贈するため、松戸徹船橋市長を表敬訪問した。
寄贈した絵本は、2024年に発行される新1万円札の肖像に渋沢栄一が選ばれたことをきっかけに、全国の子どもたちにお金の大切さを学んでもらおうと、日本商工会議所が製作した。
「民の繁栄が、国の繁栄につながる」という思いの下、1878(明治11)年に東京商工会議所を創立し、初代会頭を務めたのが渋沢栄一。企画趣旨に賛同した全国の商工会議所青年部会員や、一般の人から協賛金を募り1万6500冊を制作したという。
絵本は渋沢栄一の玄孫である澁澤健さんが監修。渋沢栄一がお金の大切さなどを分かりやすく解説する内容となっている。
日本商工会議所では全国の子どもたちへ届けるため、地域の図書館や小学校などに寄贈を行い、船橋では30冊を市に贈った。寄贈された絵本は、市内の児童ホームや子育て支援センター、図書館、公民館図書室におかれる予定。
寄贈式では、船橋YEG会長の下川太郎さんが松戸徹船橋市長に絵本を手渡したほか、YEGメンバーが本年度の活動や近況を報告した。
絵本製作に当たり、日本YEGの米良会長は「日本資本主義の父であり、商工会議所の創設者である渋沢栄一翁を、商工会議所の青年部として周知に貢献できないか考えた。子どもたちだけでなく、いろんな方に手に取って見てもらいたい」と話す。