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船橋のパン店「LE LiEN」 認知症高齢者に、リニューアル後は障がい者雇用も目指す

右から、スタッフの今泉さん、小野木さん、「コンフォートケア」社長の形山さん、店長兼職人・佐野さん、竹下さん

右から、スタッフの今泉さん、小野木さん、「コンフォートケア」社長の形山さん、店長兼職人・佐野さん、竹下さん

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  金杉台団地商店会のパン店「LE LiEN(ル リアン)」(船橋市金杉台1、TEL 047-404-9852)が4月29日、リニューアルオープンした。

店舗外観。金杉台団地商店街にあるセブンイレブンの隣りにある

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 同店を経営するのは、金杉台団地を中心にグループホーム、居宅介護支援事業所などの介護福祉サービスを展開する「コンフォートケア」。2017(平成29)年11月に「Cafe de STELLA」としてパン店をオープンしたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、昨年8月末から休業していた。

 プロジェクトリーダーを務める小野木大吾さんは「半年間シャッターを下ろしていた時、近隣の方から『いつ再開するの?』と言われ、改めて必要な場だと実感した」と話す。

 社長の形山昌樹さんは「今回、パン職人も変わり、よりおいしいパンを提供していく。お薦めは全部だが、『シナモン界1おいしいシナモンパン』や、冷たいうちに食べたらおいしい『賞味期限120秒の生クリームあんパン』、生食パンを使った『サイコロあんぱん』(以上184円)など、味もネーミングもこだわったラインアップ。パンの大きさも高齢者でもいろいろな種類を食べられるように小さくし、ハード系のパンもやわらかくし、値段も手に取りやすい設定にしてある」と話す。

 これまでは介護が必要な高齢者の職場となっていたが、リニューアル後の店舗では障がい者雇用も目指している。小野木さんは「高齢者も障がい者も一人一人が持っている力を発揮し、誇りを胸に自分が中心で働けるような場にしたい」と笑顔で話す。

 店舗面積は約60坪。以前の店内はコンクリートを基調としたクールな印象だったが、今回は白い壁で明るいイメージにしている。店名はフランス語で「絆」の意味。

 店名には人と地域を結ぶ店にしたいとの思いが込められているという。カラフルなロゴは障がい者が描く「シブヤフォント」を使い、「LiEN」の「i」はあえて小文字にして、「自分」という意味で人をモチーフにしている。

 小野木さんは「今後は情報をどんどん外に発信し、金杉台団地を盛り上げ、活気のある場所にしたい」と意気込む。

 営業時間は10時~15時(今後変更の可能性あり)。土曜・日曜定休。現在イートインスペースは使用不可で、当面はテークアウトのみで営業する。

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