船橋を拠点に活動するラグビーチーム「クボタスピアーズ」(船橋市栄町2)が5月9日、エコパスタジアム(静岡県袋井市)で行われたジャパンラグビートップリーグ・プレーオフトーナメント準々決勝試合に勝利し、チーム初のトップ4入りを果たした。
年間の優勝チームを決める「ジャパンラグビートップリーグ2021」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で例年より遅い2月20日に開幕した。5月23日が決勝戦となり、各チームがリーグ戦計56試合、プレーオフトーナメント19試合を戦う。
リーグ全16チームは、2つの「カンファレンス」と呼ばれるグループに分かれ試合を行う。クボタは「レッドカンファレンス」で戦ってきた。
5月9日、「ジャパンラグビートップリーグ2021」4強の最後の1枠をかけたクボタの対戦相手は「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」。神戸製鋼はトップリーグ初代王者で、2018(平成30)年度もチャンピオンになったチーム。クボタにとっては「トップリーグカップ2019」で7-43と完敗している相手でもあった。同日、クボタの選手たちは母の日にちなみ、母への感謝を示すピンク色のソックスを着用してプレーした。
試合はクボタが序盤にリードを奪ったが、前半29分、フォーリー選手のタックルが危険とみなされ一発退場。人数が減ったクボタだったがその後粘り強いディフェンスを見せ、17-7で折り返した。
クボタは後半35分、神戸製鋼のペナルティーにより、日本代表候補でもあるファンデンヒーファー選手がゴールキックを決め23-21と逆転。試合終了までそのままリードを守り切り、初のトップ4入りを果たした。
準決勝試合は5月16日、花園ラグビー場(大阪府東大阪市)で行い、NHK総合でテレビ生中継も予定されている。対戦相手は現在レッドカンファレンス1位の「サントリーサンゴリアス」。
クボタヘッドコーチのフラン・ルディケヘッドさんは「選手たちのパフォーマンスをハッピーに思う。特別な瞬間を得ることができた。これが本当にノックアウトトーナメントのすべてだと思う。リーダーたちがチームを一つにしてくれたことが勝利につながった。来週のサントリー戦に備えたい」と話す。
キャプテンの立川理道選手は「たくさんのファンの方々に会場に着て応援していただき、このような試合ができてうれしく思う。ただ、これで終わりではないので次の試合も勝てるよういい準備をしたい。14人の局面はやることは変わらず、プラン通りボールを保持するラグビーをした。フォワードの頑張りが利いたと思う」と試合を振り返った。
同チーム広報担当者の岩爪航さんは「みなさんの心を明るく楽しく、元気にできるよう日本一を目指したい」と意気込む。