自社農園で栽培した無農薬野菜などを販売する「Farmers Factory Spice(ファーマーズファクトリースパイス)」(本町2、TEL 047-499-3949)が、船橋市民文化ホールの裏通りにオープンして3カ月を迎える。
店主の塩入利之さんは船橋育ち。市内の飲食業に約40年にわたり関わってきた。同店の運営会社「ソルティエラ」(船橋市本町1)も経営。理念には「安心安全な食を通じて地域社会に貢献」を掲げる。
店舗面積は約11坪。市内に構える自社農園「スパイスファーム」で栽培した野菜を販売する。商品は、枝豆(500 円)、ミックスレタス(300円)、葉ごぼう(100円)、スイスチャード(200円)など。季節の野菜やハーブがそろう。塩入さんは「野菜以外の商品も、体や自然に優しいものを選んでいる」と自信をのぞかせる。
同農園は、在日オーストリア人の友人に誘われた塩入さんが12年前に「三橋農園」(古作1)の一画を借りたのがきっかけ。魚のふんを利用した水耕栽培を取り入れていた塩入さんは、「農業の経験はなかったが、農薬や化学肥料を使わない農法をいろいろ研究してきた。先駆けて、魚のふんを取り入れた栽培に取り組んでいたのではないか」と振り返る。
栽培に使う水選びにも力を入れ、「自社で取り扱うアルカリイオン水を病害虫対策に活用している。現在、栽培している野菜は、枝豆、葉物、ハーブ類、大根などの根菜。土づくりには馬ふんやもみ殻などを利用している」(塩入さん)という。
同店では、自社農園の野菜やスパイスを使うカレー「スパイシーカレー」(ライス付き=700円、ルーのみ=500円)も提供。肉の代わりに豆類を使う。テークアウトのみ。6月には、自社農園の野菜と全国農家から取り寄せたフルーツを使うスムージーの提供も予定する。
塩入さんは「オープンして間もないが、オーガニックに関心がある人が遠くから来てくれることもありうれしい」と笑顔を見せた。
営業時間は11時~18時。月曜定休。