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船橋に医療機関と医療的ケア児の支援施設「船橋青い空こどもクリニック」

「船橋青い空こどもクリニック」外観

「船橋青い空こどもクリニック」外観

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 船橋市立医療センター近くで病児保育も行ってきた小児科医院「こどもクリニックトレポンテ」(船橋市夏見町2)が7月7日、医療機関を内包した医療的ケアを必要とする子ども(以下、医療的ケア児)の支援施設「船橋青い空こどもクリニック」(船橋市米ヶ崎町、TEL 047-407-0201)として移転開院する。

「軒下まちあい」と名付けられた縁側のような雰囲気の交流スペース

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 同施設は同一建物・同一事業者により、小児科医院、調剤薬局、病児保育事業、医療的ケア児の、医療と福祉の両面をサポートする。

 同施設は、不動産会社「京葉エステート」(行田1)が、小児科医院「こどもクリニックトレポンテ」の院長松本歩美さんの意思を継ぎ、日本初となる形態の小児医院を作るため移転新築工事を進めてきたもの。

 一般的に医療・福祉サービスは専門性や制度面から分割される傾向にあり、子どもの身体的・精神的状態は子どもによって異なる。「それぞれに向き合い、医療と福祉を柔軟に横断しながら対応していくことが必要」という松本さんの思いに応え、機能に応じ明快にゾーンを分けながらも、西側の前面道路に面して各施設の入り口をつなぐ軒下スペース「軒下まちあい」は、待合時の感染リスクを抑えつつ、内外が緩やかにつながる待合空間を用意した。

 建物は木造2階建てで、延べ床面積は492平方メートル。入り口は、小児科医院の、予防接種や健康診断の来院用と一般診療や感染症の来院用で分け、さらに医療的ケア児受け入れ用入り口に調剤薬局用の入り口の4カ所になる。「軒下まちあい」から建物中央のホールを介し、2階の子育てラウンジやテラスへとつながる。各施設を緩やかにつながり、2階ラウンジには、窓からの風景を眺めながら、母たちが集いくつろげるスペースになればとの思いが込められているという。

 今回、高橋さんは松本さんとの関りの中で、これまで見過ごされてきた医療的ケア児の世話をしてきた母親について「何か手伝えないか」と思ったという。医療的ケア児の母親は若い時間を子どもの世話に追われ、2人目を生むことにも消極的になり、高齢出産になってしまう現実があったという。

 同院は東葉高速線の東海神駅と飯山満駅の中間の農地に位置し、「ふなばしメディカルタウン構想」が計画されているエリアにある。医療センターや東葉高速線の新駅が誘致され、新たなまちづくりが検討されている場所でもある。

 診療時間は、早朝=7時30分~8時30分、午前=9時~11時、午後=15時~18時(土曜は8時30分~11時30分)。日曜・火曜・祝日休院。

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