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習志野・大久保に集い処「810BASE」、習志野高卒業生が地域に恩返し

(右下)代表・岡谷さん、(右上)櫻井さん、(左上)山内さん。(中央)初芝さん、左はスタッフのエミさん

(右下)代表・岡谷さん、(右上)櫻井さん、(左上)山内さん。(中央)初芝さん、左はスタッフのエミさん

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 京成大久保駅そばの住宅地に6月22日、一軒家を改装した「810(はーと)BASEおおくぼ」(習志野市大久保1)がオープンした。

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 同所を開いたのは一般社団法人「CAN NOW(キャンナウ)」(船橋市西船1)。代表理事の岡谷(おかや)佳代さんは船橋在住で、「笑顔の先生」として企業研修やセミナーなども行っている。「地球に感謝し、笑顔が持続可能な世界を実現」をミッションに掲げる同法人。文化活動を通じた社会貢献、就労に関する啓発、世代を超えた子育て支援、健康寿命を延ばすための健康に関する事業、食育・学び・学びの場の提供・支援、人材育成・研修などの事業を手掛けている。

 同所は築50年ほどの平屋一軒家を改装したもの。室内には岡谷さんの知人の祖母から譲り受けた家具を置き、「おばあちゃんのうちに来たかのような雰囲気」に仕上げた。この場所を開放し、セミナーなど同じ目的を持った人が集える場だけでなく、スタジオ利用のような時間貸しも検討中だという。

 「秋には、55歳以上の人を対象とした『公文式』の教室も開校予定。自分で作るサンキャッチャーを親子でプレゼントし合って感謝の言葉を伝え合うワークショップも実施予定」とも話す。

 同法人は西船橋駅北口でカフェを営業していた時期もあったが、現在は閉店。「やはり、人が集まれる場所が欲しいと思っていた」と岡谷さん。そんなとき、スタッフの初芝さんを車で送迎していた岡谷さんが、初芝さんには「お菓子作りをしたい」という夢があることを知り、その場で、同法人理事で不動産会社を営む櫻井陽子さんに問い合わせ、現在の物件に出合ったという。

 タイミングを同じくして、そのころ岡谷さんの母校・習志野高校時代の恩師を亡くしたことをきっかけに「自分が青春時代を過ごした習志野の地に恩返しがしたい」と思うようになっていたことも重なり、同所での「場の提供」を決めた。

 「ここではママとか特定の人だけでつながりを生むのではなくて、大学生とシニアとか、縦のつながりが生まれる場所にもしていきたい。ここに来てくれた人が、『あそこに行くと何かが生まれる』と思ってもらえるような成功の循環モデルになっていくといい。ダニエル・キム教授が言う『関係性の質』が増していく場所であってほしい」と岡谷さん。理事の山内山内恵さんは「自分が自分でいられる場所って必要」と話し、櫻井さんは「自分の幸せを見つけられる場になれば」とも続ける。

 屋号の「810(はーと)BASE」には「ハートは自分の心の中心にあるもの。感情や気持ちのこと。BASEは基地、土台、基礎、根っこ。なので、ここは心の基礎を作る場所。土台が安定していていたら、どんなことがあっても揺るがないと思う。自分の軸をしっかりする、自分の居場所であるようという意味を込めている」と岡谷さんは言う。

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