新京成電鉄が1月1日から、今年の干支(えと)をモチーフにした「新年ヘッドマーク電車」を運行している。
新京成沿線の学校に依頼して生徒がデザインしたものを採用する同企画。沿線地域の学校と交流を深めるとともに、高校生らしい思いの詰まったヘッドマークの電車を運行することで、地域社会の活性化を目指して2019(平成31)年から実施している。
今年の新春デザインは、千葉県立津田沼高等学校(習志野市秋津)に依頼。同高普通科に通う安藤寧々(ねね)さん(2年)と中山仁菜(にな)さん(1年)が担当し、干支(えと)である寅(とら)をモチーフにしたヘッドマークをデザインした。「正月らしいめでたい色合いにしつつ、赤の彩度を少し落として、深みのある色合いに」がコンセプトだという。
このヘッドマークを取り付けた電車は1月15日まで運行。運行区間は松戸駅から千葉中央駅(日中時間帯)となり、1編成限定。該当車両は8800形6両編成。
安藤さんの作品は、鏡餅とトラの模様で彩られた「謹賀新年」の文字が際立つ作品。中山さんの作品は、枠いっぱいに赤い目をしたトラを力強くデザインしたもので、タイプの異なるヘッドマークが車両の前後を飾っている。