西船橋の小松菜と八千代市のパクチーを使ったクラフトビール「千葉県民のためのエール」の製造関係者が2月8日、船橋市役所を訪れ松戸徹市長に一般発売を報告した。
醸造所を運営する「Y.Y.G. BREWING COMPANY(以下Y.Y.G.)」(東京都渋谷区)と一般社団法人「地域力研究所」(船橋市本町4)は、千葉県内で生産された農水産品を原料とするクラフトビールを「千葉県民のためのクラフトビール」シリーズとして2021年から製造。店だけではなく地域の飲食店や家庭でも楽しめるように一般発売を始めた。
地域力研究所代表理事の岡直樹さんは「新型コロナの影響で飲食店のみならず、生産者も影響を受けており、市民へのダメージは広がっている。千葉の産品を救済するビールの製造で飲食店の活性化につながり、市民に地場産品に注目してもらえれば」と話す。
同ビールを企画した「手渡商事」(習志野台3)の山口直樹さんは「3年前にY.Y.G.の千葉工場ができるに当たり、『千葉の食材を使ったクラフトビールを造りたい』と片野さんから相談を頂き、地元の西船橋ひらの農園の平野代一さんに話を持ち掛けた」と経緯を話す。
松戸市長は「船橋の食材を使っていただき楽しみ。ネーミングは千葉県民のためのエールになる。それぞれの自治体が持つさまざまな面をどう生かすかが地域を元気にするエネルギーとなる。クラフトビールで、船橋に限らずいろいろな人や場所がつながる」と、今後に期待を寄せる。