市川市真間でクラフトビールのブルワリー開設を目指して準備中の釘抜克典さんが現在、「話飲茶屋つぎはし」(市川市真間4)を間借りし、週2回限定でプレ営業を行っている。
「話飲茶屋つぎはし」を間借りしてプレ営業を行っている釘抜さん
年内中にブルワリー開設を目指す釘抜さんは、真間小学校前で88年続く文具店「丸屋文具店」の店主。近所の小中学生からは「丸屋のおっちゃん」、高齢者からは「丸屋さんのせがれさん」として親しまれている。「育ってきた場所で大好きなビールを造りたい」と、醸造所開設を「何となく」考えていたという釘抜さんは、市川市内の自営業者やまちづくりの若者たちで組織されているNPO法人「フリースタイル市川」理事の野口さんに背中を押され、開設を決意したという。
船橋のブルワリー「船橋ビール醸造所」の立ち上げにも関わった松井純さんがアドバイザーとして指導を担当。現在プレ営業している「話飲茶屋つぎはし」店主の帆刈さんが新築しているアパートの一角を醸造所として借り受けることも決まった。
地元の地名由来の「市川の名所シリーズ」ビールや、いろいろな濃さの「えんぴつビール」、フルーツを使った「いろえんぴつビール」シリーズなど、文具店にちなんだ企画も用意するという。
プレ営業では、クラフトビール好きで全国のビアパブを訪ね歩いたという釘抜さんがセレクトした、全国の国産クラフトビールや世界各地のクラフトビールを提供。生だるで仕入れた各地のビール「今週のおすすめ」(800円~)、「クラフトビール入門」(330ミリリットル、800円)、「クラフトビール中級」(500ミリリットル、1,200円)などを用意。つまみなどの持ち込みは自由。水は「消しゴム」として無料で提供している。