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船橋の小中高生チーム、マインクラフト全国2位に 仮想空間に地熱発電所など

チームメンバーと松戸市長(右端)と松本教育長(左端)

チームメンバーと松戸市長(右端)と松本教育長(左端)

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 船橋市・近隣市の小中高生8人のチームが3月13日、教育版マインクラフトを使った作品コンテスト「Minecraftカップ2022全国大会」のヤング部門で2位相当となる優秀賞を獲得したことを松戸徹船橋市長に報告するため、船橋市役所を訪れた。

モニター画面を使っての説明を受ける松戸市長=船橋の小中高生チーム、マインクラフト全国2位に

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 同チームは市内のプログラミング教室「CoderDojo(コーダードウジョウ)船橋」と千葉市の「CoderDojo若葉みつわ台」に通う小中高生たちが昨年6月に連合で結成。約3カ月かけてマインクラフトの仮想空間内にワールド「あたらしいがいっぱい初島~UIisland」を制作した。

 児童・生徒たちは「どんなワールドを作りたいか」の意見を出し合って決めた後、仮想空間内の区画ごとの担当とスケジュールを決定。その後は週1回のリモート会議で進捗(しんちょく)確認を重ねながら作業を進めた。

 自然を守りながら生活できることをテーマとしたワールド内には、地熱発電所や淡水海水化プラントなどの設備や、白化したサンゴを復活させるための研究施設などを作った。ワールド内で使える通貨も、独自にプログラムを組んで仕組みを整えたという。

 大会には6019人、426作品が提出されたが、同チームの作品は技術力の高さと美しさに加え、実世界での実現可能性を感じさせる近未来的な世界観が高く評価され、ヤング部門で2位相当となる優秀賞を獲得した。

 チームリーダーを務めた市立船橋高校1年の増澤北斗くんは「以前にも参加したことがあったが、前に比べて完成度も高まり、やっていて楽しかった。さらに優秀賞という結果がついてきてうれしい」と市長に報告した。

 二宮中学校1年のジャラーヒシャム健希くんは「続けていく中で、自分が作れるもののクオリティーが上がっていることを実感している。楽しいので自発的に進めていける」と笑顔を見せた。

 報告会にはその他に、山永有悟さん(千葉市みつわ台中学校3年)、石原央祐さん(印西市立木刈小学校5年)も参加。松戸市長から「マインクラフトは楽しい?」と聞かれると、児童・生徒らは声をそろえて「楽しい」と元気に答えていた。

 モニター画面に映し出されたワールドを見た松戸市長は「クリエーティブな感覚が素晴らしい」と驚いた表情を見せ、制作手法などを子どもたちに問いかけながら「災害に強いまちづくりを考える取り組みにも、マインクラフトが使えるかもしれない」とアイデアを話した。

 松本淳教育長は「小学生から高校生までが同じチームで学び合っていることが大切。今後も楽しみながら学びを深め、それを社会に生かしてほしい」とエールを送った。

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