船橋の御瀧不動尊金蔵寺（船橋市金杉6）で4月2日、「第19回高野太鼓＆御瀧ソーランまつり」が開催され、多くの人でにぎわった。

隣接する御滝公園では花見をする人も＝御瀧不動尊で「高野太鼓＆御瀧よさこいソーランまつり」

　同祭りの会長は「子ども和太鼓 高野太鼓」代表の大久保春雄さん。「長年にわたって続けていたがコロナ禍で中止が続き、4年ぶりの開催となった。今回は皆さんの協力で大勢が一緒に演奏できることが本当にうれしい。子どもたちの生き生きとした演奏も見てほしい」とあいさつした。

　境内本堂前などのステージでは、御滝中学校管弦楽部の演奏、和太鼓の打ち込み、よさこいソーランの演舞などが披露された。

　和太鼓演奏では高野太鼓をはじめ、船橋市和太鼓連盟の5団体が集まり、総勢100人での合同演奏もあった。今年も東日本大震災の復興を祈念した「復興太鼓」が大人数で合同演奏され、80台を超える太鼓の振動波が会場に響き渡った。

　来賓として訪れた松戸徹船橋市長は「皆さんの努力のおかげで、制限なく動けるようになったことが喜ばしい。このような行事を今後も積極的に続けてほしい」と呼びかけた。

　華やかな衣装と激しい動きで「よさこいソーラン」の演舞も祭りを盛り上げ、会場からは大きな拍手が送られた。

　大会実行委員の牧野康明さんは「コロナでこの祭りを休んでいる間も、やろうと決断した後も、とても大変だった。協力してくださった人たちに心から感謝している。祭りを開催してみんなが喜んでくれてほんとうにうれしい」と話す。「最近は太鼓の音への苦情が増えているが、太鼓は子どもの成長に大きな効果があるとされている。船橋は子ども太鼓の団体が多くあり、その成長のためにも祭りや行事の時、節度を持った太鼓の音に少しだけ寛容になってもらえれば」とも。