「インターナショナルフェスティバル」が10月22日、ふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町)で開催され、年に一度の無料開放日とも重なり、多くの来場者がイベントを楽しんだ。主催は船橋市国際交流協会。
フィリピンの民族舞踊「ティニクリン」=ふなばしアンデルセン公園で「インターナショナルフェスティバル」
松戸徹市長は「いい天気に恵まれて最高。船橋市にも多くの外国人が居住しているが、このような機会を通して仲良く思いやりのある交流をしてほしい」とあいさつした。
イベントドームのメインステージでは、船橋市国際交流員のチャーさんがベトナムの踊りの進行を務め、チャーさんも鮮やかな色の民族衣装を身に着けて踊りを披露した。
中国の漢服ファッションショーでは中国の時代ごとの珍しい衣装を紹介したほか、市内のオーケストラ楽団「ポートソレイユ・オーケストラ」が懐かしいアニメソングを演奏。3拍子のリズムに乗せて2本の長い竹の間を巧みなステップでかわしながら踊るフィリピンの民族舞踊バンブーダンスの「ティニクリン」も会場を盛り上げた。
メインステージ周辺には、ベトナムのコーヒー、ミャンマー料理、インドのロングポテト、中国のインスタント火鍋や小籠包などの出店もあり、長い列ができるほど盛況だった。スペインやオマーン、エクアドルの雑貨、中国の漢服や飾り物も販売した。
船橋市商工会議所による恒例のホンビノス貝汁サービスは今年も、1000食以上を無料で振る舞った。同会議所の小原智さんは「外来種で厄介者だったホンビノス貝を、漁業者や料理人、食の流通者の努力でハマグリなど高級貝に代わる食材に育てた。貝汁を通して商工会議所が親しい存在になってくれれば」と期待を込める。
親子3人で会場に来ていたインド出身のシングさんは「コロナ禍が収まって、子どもも思い切り外遊びをしている。日本に来て6年になるが、日本は清潔で食べ物もおいしい。安全だし、周りの人もやさしくて大好き」と話していた。
嘉規洋会長は「市民に愛されるアンデルセン公園で国際交流のイベントができるのはありがたい。多くの市民に参加いただき、ステージや模擬店を楽しみ、明日への活力にしていただければ」と呼びかける。