バリアフリーや子育てに配慮した「Lintos cafe(リントスカフェ)」(船橋市海神町南1)が船橋インターチェンジ近くの住宅街一角にプレオープンして、11月30日で2カ月がたつ。
天井が高く、通路幅が広い贅沢な空間 = 船橋・海神町南にバリアフリーに配慮したカフェ
経営は、健康や医療・介護業界や学校関係の学用品や防災・安全用品などを企画制作する「三和製作所」(東京都江戸川区)。
高い天井と柱のない260平方メートルの店内は、同社倉庫跡を活用。33席の客席はベビーカー、車いす利用でも不便のないように通路幅を広く取る。カウンター席やテーブル席にはコンセントを備え、無料Wi-Fiも用意。個室スペースも4人用、6人用、8人用と3室用意。ミーティングなどの用途にも対応する。
バリアフリーを意識し、椅子の高さや種類はあえて不ぞろいにした。スロープを各所に用意し、出入り口や店内には段差がない。
店内奥には物販スペースを設け、「日本のものづくりを応援したい」という小林広樹社長の思いを実現する、職人とのコラボ商品を展示販売している。業務用に開発した撥水性の布を使ったバッグは子育て女性がおむつや着替えなどを入れる大容量の「ママバッグ」として若い女性に選ばれるデザインに改良。障がいがあってもなくても利用しやすいインクルーシブデザインの商品として販売している。
フードメニューは季節の地元産野菜を使った日替わりランチメニューやインクルーシブスイーツを提供。同店開業に合わせて大学と一緒にインクルーシブスイーツを共同研究するパティシエ・志水香代さんが店長に就任。「嚥下(えんげ)が困難な障がいを持つ人も楽しい食事に同席できる」ようプロデュースしたという。
今後は地域に開かれた場として、幅広い世代・層の人々が集える企画を展開していく。来春には自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆の販売なども視野に入れる。
営業時間は11時~18時。10月中は火曜定休。グランドオープンは2024年1月6日を予定。